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【米国株】生活必需品セクター銘柄の配当・増配年数・PER|2019年版

生活必需品セクター配当・PER分析

米国株の投資対象を決めるにあたり、生活必需品セクター銘柄の配当、増配年数、PER(株価収益率)を調べました。

米国株11セクター(業種)とは?

米国株のセクター(業種)は、11つに分類されます。

米国株11セクター
  1. 情報技術
  2. ヘルスケア
  3. 一般消費財・サービス
  4. 生活必需品
  5. 資本財・サービス
  6. 素材
  7. 公益事業
  8. エネルギー
  9. 電気通信サービス
  10. 金融
  11. 不動産

 

シーゲル教授著「株式投資の未来」によると、1957年~2003年において好成績を残していたのは、ヘルスケアと生活必需品でした。

 

本記事では生活必需品セクターにフォーカスし、投資すべき銘柄を探していきます。

ヘルスケアセクター銘柄に関しては以下の記事をどうぞ。

関連記事:【米国株】ヘルスケアセクター銘柄の投資対象検討

米国生活必需品セクターの成績シミュレーション

生活必需品セクターの魅力を探るべく、バックテストしてみました。
※ツールは「PORTFOLIO VISUALIZER」を使用。

  • Portfolio1=VDC(バンガード・米国生活必需品セクターETF)
  • Portfolio2=SPY(SPDR S&P500 ETF)

 

2005年~2018年における投資成績

VDC対SPYの成績

2005年に10,000ドルを投資した場合、VDCはSPYより上回っています。

  • Portfolio1:VDC
    • 2018年の金額=32,792ドル
    • 年平均成長率=8.85%
  • Portfolio2:SPY
    • 2018年の金額=27,413ドル 
    • 年平均成長率=7.47%

 

2005年~2018年における年別リターン

VDC対SPYの年間リターン

リーマンショックのあった2008年を見ると、VDCはSPYより暴落幅は小さいです。

VDCのβ値(個別株のリターン÷市場全体のリターン)が小さく、市場全体より穏やかな動きをします。

  • Portfolio1:VDC
    • 2008年の下落率=−16.57%
    • β値=0.57
  • Portfolio2:SPY
    • 2008年の下落率=−36.81%
    • β値=0.96

生活必需品セクター銘柄の配当利回り・増配年数・PER

S&P500に連動するETF(SPYやVOO)へ投資して市場平均を狙うのも、生活必需品セクター特化のETF(VDC)を買うのも良し。

しかし僕は個別株を買って、インデックスを上回るリターンを狙っていきたいです。

 

生活必需品セクター銘柄も沢山あるので…

VDCの構成銘柄トップ10に含まれている銘柄から、以下基準でフィルタして2,3銘柄に絞っていきます。

<基準>

  1. 配当利回り…SPY(2.02%)やVDC(2.75%)を上回る
  2. 増配年数…10年以上増配している
  3. PER(株価収益率)…出来れば20以下を目安にする

 

VDCの構成銘柄トップ10

銘柄配当利回り増配年数PER
【PG】
プロクター&ギャンブル
3.11%62年23.10
【KO】
コカ・コーラ
3.31%56年42.16
【PEP】
ペプシコ
3.38%46年21.37
【WMT】
ウォルマート
2.20%44年29.31
【PM】
フィリップモリス
6.76%11年13.73
【COST】
コストコホールセール
1.10%15年28.79
【MO】
アルトリア・グループ
6.56%10年13.70
【WBA】
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
2.51%43年14.15
【MDLZ】
モンデリーズ・インターナショナル
2.52%5年21.73
【CL】
コルゲート・パルモリブ
2.80%55年22.97

※2018/11/30時点の構成銘柄です。2019/1/7に①配当利回りと③PERは楽天証券、②増配年数はdividend.comからデータ取得しています。

 

3つの条件を満たした銘柄は、PM(フィリップモリス)とMO(アルトリア・グループ)でした。

両方は1つのタバコ会社でしたが、分社化された背景があります。現在は地域で担当分けしています(MOは米国内、PMは米国外)。

僕はMOへ投資することを決めましたが、PMも投資対象にするか迷いますね。後日、結果をブログに書きます。

 

なおPERだけ条件に合致しませんでしたが、配当王銘柄であるPG(プロクター&ギャンブル)やKO(コカ・コーラ)を見逃せません。

そこまでPERが高くないPGだけは投資対象にし、KOは割安感が出てきたら買っていきたいです。

選定した2銘柄(MO・PG)のパフォーマンス

MO(アルトリア・グループ)とPG(プロクター&ギャンブル)は、S&P500を上回るパフォーマンスを発揮してきたのでしょうか。

それぞれ見ていきます。

MO(アルトリア・グループ)の過去パフォーマンス

MO対SPYの成績

1994年に10,000ドルを投資した場合、MOはSPY(SPDR S&P500 ETF)と圧倒的な差を見せています。

参入障壁が高いタバコ産業であり、ブランド力が半端ないです。

  • Portfolio1:MO
    • 2018年の金額=407,566ドル
    • 年平均成長率=15.99%
  • Portfolio2:SPY
    • 2018年の金額=85,299ドル 
    • 年平均成長率=8.95%

 

PG(プロクター&ギャンブル)の過去パフォーマンス

PG対SPYの成績

1994年に10,000ドルを投資した場合、PGもSPYより好成績です。

PGはブランド力が高く、グローバル展開に成功しているトップ企業であるのは安心材料です。

  • Portfolio1:PG
    • 2018年の金額=119,063ドル
    • 年平均成長率=10.42%
  • Portfolio2:SPY
    • 2018年の金額=85,299ドル 
    • 年平均成長率=8.95%

まとめ:MOとPGへの投資理由

以下の理由から、僕はMOやPGへ継続投資していきます。

投資理由まとめ
  1. 生活必需品セクター銘柄(好成績&ディフェンシブ)
  2. 良い会社であることは間違いない(バンガードが選別したTOP10銘柄)
  3. 高配当であり、連続増配
  4. 比較的、割安感がある
  5. S&P500を上回るパフォーマンス
  6. 老舗・ブランド企業

過去データのように必ずしも好成績になるわけではありませんが、「勘」より「蓄積されたデータ」を信じた方が良いと思っています。

まずは10年後が楽しみです。

 

▼ブログで投資成績を公開していきます。

MO【MO】アルトリア・グル―プとは?配当金を加味した損益実績 PG【PG】P&G(プロクター&ギャンブル)とは?配当金を加味した損益実績