【画像を使って徹底解説】
マイイーサウォレット(MyEtherWallet:略してMEW)で、ETH/トークン送出方法を紹介します。
また送金する上で欠かせない知識である「ガス価格(Gwei)」と「ガスリミット」のことも知っておきましょう!
※本記事では、パソコンで操作した場合の画像を用いて説明します。
目次
「ガス価格(Gwei)」と「ガスリミット」とは?
イーサリアムでは、送金やスマートコントラクト実行するために「ガス(燃料)」が必要です。ガスは「ETH」で支払うので、別の通貨を用意しなくてOK!
実際に支払う「手数料」は、以下の通り計算できます。
手数料 = ガス価格 × ガスリミット
支払手数料を決めるのが「ガス価格」と「ガスリミット」であり、イーサリアム/トークンを送金するために必要不可欠な知識です!
「ガス価格」と「ガスリミット」について説明します。
「ガス価格」って何?
イーサリアムの「ガス価格※」はガスの単価であり、単位は『wei』です。
※自動車で例えると、ガソリン1リットルの金額であり、単位は『円』です。(例:1リットル=100円)
『wei』は、以下のように『ETH』に換算できます。
- 1ETH=1,000,000,000,000,000,000 wei
- 1ETH=1,000,000,000,000,000 Kwei
- 1ETH=1,000,000,000,000 Mwei
- 1ETH=1,000,000,000 Gwei
マイイーサウォレットで使う単位は『Gwei』です。参考までに『Gwei』の価格目安をまとめてみました。
- 1ETH= 1万円なら、1Gwei=0.00001円
- 1ETH=10万円なら、1Gwei=0.0001円

マイイーサウォレットで「ガス価格」を設定
マイイーサウォレットでは、上画像のように「ガス価格」を設定することができます。
ガス価格が高いほど処理は早くなりますが、手数料は高くなります。
1Gweiにすれば手数料を抑えられますが、処理が遅いです(最悪、マイナーが無視し続けるかもしれません)。
ぶるたろう
「ガスリミット」って何?
イーサリアムの「ガスリミット」は『ガス容量』を意味します。
燃料が入っていない自動車は走りません。イーサリアムも同じことが言えるのです。

ガス欠(Out of gas)により送金失敗
「ガスリミット(ガス容量)」が少ないと、”Out of gas(ガス欠)”により送金できません。送金できなくても、手数料を支払うことになります。
トランザクションに必要なガスの容量は、ブロックチェーン上で実行されるコードの量によって定義されています。
難しいことを考えずに、デフォルト設定で良いでしょうね。ETHを送金する場合、ガスリミット(デフォルト)は「21,000」です。
手数料の計算
「ガス価格」と「ガスリミット」の意味を一通り説明してきました。手数料の計算方法を再掲します。
手数料 = ガス価格 × ガスリミット
以下は手数料の計算例です。
- ガス価格=20Gwei/ガスリミット=21,000の手数料
=20Gwei × 21,000
=0.00000002ETH × 21,000
=0.00042ETH(1ETH=10万円なら、40円ほど) - ガス価格=10Gwei/ガスリミット=100,000の手数料
=10Gwei × 100,000
=0.00000001ETH × 100,000
=0.001ETH(1ETH=10万円なら、100円ほど)
マイイーサウォレットでETH/トークンを送金する方法
マイイーサウォレットでETH/トークンを送金する方法を紹介します。手順は簡単です。
※トークンを送金したい場合でも、「ETH」が必要です。
- マイイーサウォレットにアクセス
- [Ether/トークンの送出]メニューでウォレットをアンロック
- 送金
- 処理状況の確認
実際にエアドロップで貰った「HAVVEN(HAV)」を送金してみます。
手順1:マイイーサウォレットにアクセス
まずマイイーサウォレットにアクセスします。
フィッシング詐欺に騙されないためにも、URLを確認する癖をつけた方が良いです。
【URL:https://www.myetherwallet.com/】
よくアクセスするサイトは、ブックマークしておくことをお薦めします。

トップ画面
画面右上で、日本語に変更することができます。
手順2:[Ether/トークンの送出]メニューでウォレットをアンロック

「Ether/トークンの送出」画面
【Ether/トークンの送出】メニューを押し、ウォレットのアンロック方法を選択します。
※ここでは、『Keystore / JSOL File』でアンロックしてみます。

アンロック方法の選択(keystoreファイル)
アンロック方法として『Keystore / JSON File』を選択します。
画面右側で【お財布ファイルを選択】を押し、ウォレット作成時にダウンロードしたkeystoreファイルを選択します。
そして、ウォレット作成時に設定したパスワードを入力し、【アンロック】を押します。
手順3:送金

マイイーサウォレットで「ガス価格」を設定
「ガス価格」を変更したい方は、画面右上にあるガス価格を変更しましょう。

マイイーサウォレット送金設定
- 「宛先アドレス」を入力します。
- 送金したい「トークン」を選択します。
- ETHしか表示されない場合、トークン追加する必要があります。
- 「送出数量」を入力します。
- 「残高をすべて送出する」を押すと、保有量が入力されます。
- 「ガスリミット」を入力します。
- 【トランザクションを生成】をクリックします。
- トークン販売者が指定する「ガスリミット」と「ガス価格」を設定しましょう。
- ガス切れエラー発生により、無駄に手数料を支払わないで済みます。
- 「データ」を入力しなければならない場合もあります。ICO参加条件を確認しておきましょう。
【トランザクションの送出】をクリックします。

送金前に最終確認
送金内容をしっかり確認し、【はい、確かです。処理を実行します。】をクリックします。
「宛先アドレス」と「送出数量」を必ず確認しましょう。
不安な人は少額を送金してみて、正しく送金できたか確認しておくと良いです。
これで送金作業は完了ですが、送金できたか確認しておきます。
手順4:処理状況の確認
バナーが表示されますので、【Verify Transaction】をクリックします。

処理状況を確認
「TX Receipt Status」が”Success”になっているので、問題なく送金できたことが分かります。
また「Actual Tx Cost/Fee」は実際に支払った手数料です。(0.8ドル程度でした)
「マイイーサウォレット(MEW)の使い方」に関する記事一覧
- マイイーサウォレット作成
- 残高確認・カスタムトークン追加
- イーサリアム/トークンの送出☚本記事
▼マイイーサウォレットのアドレスを用意したら、無料でコインをもらえるエアドロップに参加してみましょう。
