企業型確定拠出年金の運営機関から届いた資産状況レポートを久しぶりに確認したところ、7年前の私が何となく決めたポートフォリオのままでした。
横に座っていた会社の同期の設定を見せてもらい、丸写しした記憶があります。情けないものです…
投資を勉強してきた今だからこそ分かることも多いので、思い切って全て見直すことにしました。
本記事では、今回の見直しで考えた以下2点について紹介します。皆さまの参考になれば幸いです。
- 確定拠出年金向け資産配分の見直し方法
- 選定すべきファンド
目次
確定拠出年金向け資産配分の見直し方法
確定拠出年金の資産配分を見直すにあたり、私が行っている投資金額をアセット種類毎に整理してみました。
上記の通り「じぶん年金」と「確定給付企業年金」が全体の95%を占め、今回のテーマである「確定拠出年金」の割合は微小です。
しかし毎年10万円と言えども、定年までに280万円分を投資に回すことになります。
これまでに貯めた保有資産額250万円を加えると、軽視できないです。
ということで、確定拠出年金以外のポートフォリオ(じぶん年金+確定給付企業年金)を考慮しながら、以下の通り配分変更してみました。
- 正直、あまり期待していない。
- そして確定給付企業年金における保有割合が大きかったので、確定拠出年金では投資対象外とした。
- 私の全体ポートフォリオは高リスク資産で占めているので、国内債券を多めに保有しておきたい。
- 100%にしても良いと思ったが、運用益が非課税になるメリットを活かせないので50%に留める。
- じぶん年金ポートフォリオは外国株式ばかり。
- まだ先々が長いので外国株式を多めに保有しておき、年を重ねるにつれ外国株式の比率を下げていく予定。
- あまりコダワリが無いため、変更を加えない。
- 良いファンドが無かったので却下。
- 運用益が非課税になるメリットを活かせないので却下。
- 自分で預金した方が良い。
上記の考えに則り、保有資産の配分変更(スイッチング)、今後の掛金の配分も変更します。
ぶるたろう
しかし日本債券は心の安定に繋がると考え、多めに保有することに。
確定拠出年金向けに選定すべきファンドの特徴とは?
私は以下3点を満たすファンドを選定しました。長期運用するには欠かせないと考えています。
- インデックス(パッシブ)ファンド
- 売買手数料がかからないファンド
- リターンを見込めるファンド
①インデックス(パッシブ)ファンド
まずアクティブファンドは論外。成績も芳しくない割に信託報酬手数料が高いです。以下に実例を示します。
商品名 | 信託報酬 | 10年リターン |
DCダイワ日本株式インデックス 【インデックス】 | 0.27% | 7.62% |
ニッセイ日本株ファンド 【アクティブ】 | 1.08% | 6.96% |
DCダイワバリュー株オープン 【アクティブ】 | 1.6416% | 6.17% |
アクティブファンドの方が儲かりそうな雰囲気がありますが、実はそうでも無いことが分かると思います。
▼金融庁のペット「つみたてワニーサ」も、アクティブファンドに投資しても、7割がインデックスファンドに負けると主張しています。
【💡#つみたてNISA のポイント④】
「低コスト」の商品に限定😊
コストの低い商品を、
長期で運用することが重要なんだ💡手数料の高い商品は、運用結果にバラツキがあり、赤字🔥になっているものも少なくないんだ… pic.twitter.com/MGZCfWjGS8
— つみたてワニーサ (@Wa_nisa_FSA) 2018年5月24日
②売買手数料がかからないファンド
買付や売却時に手数料がかかるファンドは避けたいですね。
私が投資対象にしていた「Jリートアクティブファンド」は、売却時に0.3%を搾取されることを知りました。
信託報酬と同様、売買手数料が高いほど優秀なファンドであるとは全く言えないことを認識しておきましょう。
③リターンを見込めるファンド
確定拠出年金の最も大きなメリット「運用益は非課税になること」を活かすべきです。
つまり、リターンを見込めるファンドに投資すべきということになります。
元本割れリスクの無い定期預金の配分を大きくしても、運用益は殆ど発生しません。非課税のメリットを全然活かせず、とてもモッタイナイですよね。
まとめ:定期的にポートフォリオを見直すべき
何も考えずに確定拠出年金の資産配分を決めた方は、一度ポートフォリオを見直す価値はあると思います。自分の年金を守るためです!
さいごに、私が実践した手順をまとめておきます。
- 資産運用状況を知る
- 確定拠出年金
- 確定拠出年金以外(じぶん年金、企業年金)
- 資産配分を考える
- バランスよく配分するか?攻めるか?己の思惑次第。
- 適切なファンドを選択する
- 手数料が安いインデックスファンドを選びたい。
2年後に追記
「運用益は非課税になること」を活かすべき」と言いながら守りのスタンスでした。
課税枠での投資でリスクを抑え、非課税枠ではガンガン攻めていくに方針転換しています。
