利息が利息を生む複利効果のことを分かりやすく解説します。
物理学者アインシュタインが「人類最大の発見」と言ったほどの「複利」について、ぜひ知っておきたいものです。
目次
複利効果とは?ニワトリを例に説明
単利とは?
元本を変化させずに計算して利子を決める。
※Wikipediaより
複利とは?
元本に利子を加えた金額を元に計算して次回の利子を決める。
※Wikipediaより
Wikipediaで「単利」と「複利」について調べてみてもピンとこない方に向けて、分かりやすく説明していきます。
単利・複利、どちらが有利か?
毎年1個のたまごを産むニワトリを1羽飼っているとします。3年間で多くの卵を獲れるのは、単利・複利どちらのケースでしょうか。
単利について
まずは単利から考えていきます。
- 1年目にニワトリは卵1個を産み、飼い主であるアナタは収穫しました。
- 2年目も上記と同様。
- 3年目も上記と同様。
ニワトリ1羽から始まり、3年間で収穫できた卵は合計3個になりました。
複利について
今度は複利について考えていきます。
- 1年目にニワトリは卵1個を産み、飼い主であるアナタは卵を孵化させました。
- 翌年はニワトリが2羽になります。
- 2年目はニワトリ2羽が卵を1個ずつ生んだので、卵を孵化させました。
- 翌年はニワトリが4羽になります。
- 3年目はニワトリ4羽が卵を1個ずつ生みました。それを収穫しました。
ニワトリ1羽から始まり、3年間で収穫できた卵は合計4個です。
卵を収穫せずに孵化させ続けた方が、収穫できる卵の数は増加します。
ニワトリ=投資元本、卵=リターン(利息や配当金)と言い換えれば…
手に入れたリターンをすぐに使わず、手をつけずに再投資に回す方がトータルリターンが大きくなるのです。
長期&高利回りによって複利効果が大きくなる
これから複利を最大限に生かす方法を説明していきます。まずは結論から。
- 長期
- 高利回り
1万円を投資したケースを例に、「長期」「高利回り」の重要性を見ていきましょう。
利回り5%の場合
長期で運用すれば複利効果が大きくなることが分かります。
複利 | 単利 | 差額 | |
10年目 | 16,289円 | 15,000円 | 1,289円 |
20年目 | 26,533円 | 20,000円 | 6,533円 |
30年目 | 43,219円 | 25,000円 | 18,219円 |
利回り2%の場合
利回りが低くなると、複利効果が小さくなることが分かります。
複利 | 単利 | 差額 | |
10年目 | 12,190円 | 12,000円 | 190円 |
20年目 | 14,859円 | 14,000円 | 859円 |
30年目 | 18,114円 | 16,000円 | 2,114円 |
利回り1%の場合
利回りが2%→1%になっただけでも、複利のチカラは一気に衰えます。
複利 | 単利 | 差額 | |
10年目 | 11,046円 | 11,000円 | 46円 |
20年目 | 12,202円 | 12,000円 | 202円 |
30年目 | 13,478円 | 13,000円 | 478円 |
利回り0.1%の場合
利回りが0.1%だと、複利効果の恩恵は感じられないですね。
複利 | 単利 | 差額 | |
10年目 | 10,100円 | 10,100円 | 0円 |
20年目 | 10,202円 | 10,200円 | 2円 |
30年目 | 10,304円 | 10,300円 | 4円 |
利回り0.001%の銀行預金だと、全くと言っていいほど複利のチカラを感じられないでしょう。
まとめ:長期投資して複利効果の恩恵を受けよう
高利回り株へ投資して、受け取った配当を再投資し続ける。たったそれだけで、複利のチカラを存分に感じられるでしょう。
しかし株を長期保有することは、とても難しいのです。
- 株価が数十%下がると、狼狽売りしませんか?
- 保有している株は、数十年後も生きていますか?
個別株リスクを嫌うのであれば、ETFを長期保有するのが良いでしょう。VTIやVTは配当をもらえます。


難しいことが分からない方はウェルスナビがおすすめです。株の知識ゼロでも、複利で資産を増やしていけます。
