産後1か月で「混合(直母+搾乳/ミルク追加)」から「完全ミルク※」に切り替えました。
※完全ミルクを略して「完ミ」と言う。
「混合」から「完ミ」に切り替えるまでの葛藤や、切り替えた理由を書いておきます。完ミにしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
【妻が書いた記事です】
目次
産後入院中の授乳スタイル
小さめに産まれた我が家の赤ちゃん。(2,700グラム)
母乳を飲んでくれれば良かったのですが、全然飲んでくれていませんでした。
ただでさえ慣れない授乳。不安な気持ちでいっぱいでした。
産後1日目:直母
「直母」での授乳でした。母乳は、じんわり分泌する程度。
産後2~4日目:直母+ミルク
口が小さかったため、赤ちゃんは上手くおっぱいを咥えることができず、日に日に体重は減り、元気もなくなっていきました。
「直母」の後に「ミルク」をあげる混合スタイルに変更し、ミルクで栄養を補うことに。
産後5日目(退院当日):直母+搾乳
退院前最後の夜間巡回で、母乳の分泌チェックがありました。
助産師
ミルクの代わりに、事前に搾乳しておいた母乳を哺乳瓶に入れて飲ませようか!
私
てっきり2日目から行っていた「直母+ミルク」が続くと思っていました。
しかし助産師さんに言われるがまま、退院当日に「搾乳」を始めることになったのです。さっそく2つの搾乳方法を試してみました。
- 手で絞る
- 手動の搾乳機で絞る
「手絞り」だと時間がかかるし、周りも汚れます。何より手が痛いんですよね…。迷わず「搾乳機」を購入しました。
完ミにしたので今は使わなくなってしまいましたが、この搾乳機は非常に良かったです。
痛くないですし、1週間ほど使うと母乳がビュービュー出るようになりました。
退院前の最終チェック:直母+搾乳に決定
退院決定後、助産師さんから「今後の生活」に関する指導がありました。
助産師
母乳は良く出ているので、赤ちゃんが3,000gまで大きくなれば上手く吸えるようになるはず。
1か月検診の時には3,000gを超えるだろうから、完母にできると思う。
負担にならないようであれば、「直母+搾乳」で進めていくのはどう?
私
母乳がうまく出ない場合は、「搾乳」を「ミルク」に置き換えても良いんでしょうか?
助産師
「搾乳は面倒だけど、一か月の辛抱なら余裕でしょ!」と考え、私の授乳スタイルは「混合(直母+搾乳orミルク)」に決まりました。
この安易な決断をしたことで、のちのち苦しめられることに…
退院後の授乳生活
産後の1か月健診が終わるまで、実家に里帰りをしました。私の実家で、実父・実母・主人・赤ちゃんとの生活がスタートです。
(主人は育休を取得していたので、マスオさん状態で実家に居ました)
いざ、実家での生活スタート!
「混合(直母+搾乳orミルク)」での授乳スタイルを選択した私。
母乳は十分絞れていたので、ミルクを追加することはほとんどなかったです。しかし「哺乳瓶であげる」「あげた量が分かる」という点で、ミルクで育てている気分でした。
実際の授乳生活は?
以下の流れで、3時間おきに授乳していました。
作業 | 所要時間 |
①赤ちゃんを起こす&おむつ替え | 10~20分 |
②直母の練習 | 10~20分 |
③哺乳瓶で搾乳をあげる | 15分 |
④ゲップさせる | 10分 |
⑤搾乳する | 15分 |
⑥哺乳瓶・搾乳機の洗浄・消毒 | 10分 |
1回の授乳にかかる時間は、1時間以上。「搾乳」を追加することで、とても忙しくなってしまいました。
夜間だと「寝かしつけ」もあります。「ようやく寝てくれた!」と思ったら、次の授乳時間。
そんなことはザラにありました。
「完ミ(完全ミルク)」に切り替えようか悩んだ
毎日が授乳に追われ、「完ミ(完全ミルク)」に切り替えたいと思うようになりました。以下2つのことで、心がボロボロになっていたのです。
- 赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない(哺乳瓶だったら飲む)
- 暴れる赤ちゃんに無理やり飲ませようとして、罪悪感を感じた。
- 「どうせ泣かれる」と思うと、赤ちゃんの顔を見るのも辛い。(赤ちゃんのお世話より、哺乳瓶を洗う方が気が楽でした)
- 赤ちゃんから拒絶されている感覚に陥る。
- 家族からの励まし
- 母が励ましてくれたのですが、惨めな気持ちになるから放っておいてほしいと思っていました。
- そんなマイナス思考の自分にも、嫌気がさしました。
私は授乳の度に泣いていました。そんな日が何日も続くと主人も心配して、「ミルクに変える?」と言ってくれるように。
ただ、この時点ではミルクに切り替える踏ん切りがつかず、「1か月検診までは混合で頑張ろう」と決めました。
いま思えば、意地を張っていただけかもしれません。
私
睡眠時間を削って、ひたすら「母乳 飲まない」「完ミ 理由」「完ミ 移行」などのワードで検索していました。
「混合」から「完ミ」に移行したキッカケ・理由
そんな私が完ミに移行しようと決心したのは、二度の母乳外来を経て、1か月検診当日のことでした。
二度の母乳外来:母乳を飲めていない事実を突きつけられる
哺乳量を計測するために、出産した病院の「母乳外来」へ2回通いました。退院してから1週間後(1回目)と2週間後(2回目)です。
哺乳量の計測は、授乳前後で赤ちゃんの体重を測って差分を出すだけです。
助産師さんの手助けもあって、2回とも左右10分ずつおっぱいを吸ってくれました。
「けっこう飲んでくれるようになっているのかも!」と思いましたが、悲惨な結果に。
- 母乳外来1回目(退院後1週間経過時)
⇒2グラム増加 - 母乳外来2回目(退院後2週間経過時)
⇒6グラム増加
私は1回で60~80ccの母乳を搾れていたので、ショックを隠し切れませんでした。
「赤ちゃんがほとんど母乳を飲めていなかった」という事実を突きつけられてしまったのです。完ミへ移行する一つのキッカケだったと思います。
運命の1か月検診:「完ミ」にすることを決意
とうとう迎えた1か月検診の日。助産師さんからまさかの一言。
助産師
私
(赤ちゃんが頑張って飲むようになっていたのか!)
助産師
つまり、直母からも沢山飲めているということ。これからは、搾乳量を半分にしましょう。
私
助産師
これまで直母を5分だったら、5分×2セットにするとか。
私
一度やってみてから、今後どうするか判断します。
・・・
帰宅後、助産師さんが指導した方法で授乳してみました。
私
もう心身ともにボロボロで、将来的に「完全母乳」にできる気がしませんでした。
「完全母乳」へのステップである「搾乳」を続けるのも負担になるだけだと感じるようになり、きっぱり「ミルク」に切り替えることにしました。
「混合」から「完ミ」に移行してからの生活
「完ミ」へ切り替えたばかりの頃は、母乳が出ているのに「完ミ」へ切り替えることに抵抗がありました。
母乳が出ないで悩んでいる人もいるのに、母乳が出る私がミルクにしていいのか…という妙な罪悪感や、1か月で母乳育児を断念する事への挫折感もありました。
しかし「完ミ」にして本当に良かったと思っています。
- 余裕が生まれた
- 搾乳に費やしていた時間を、他のことに使えるようになった。
- 飲ませる量の目安がハッキリしていて、飲んだ量も一目瞭然の「ミルク」は、心配性な私に合っていた。
- 「完ミに切り替えてから笑顔が増えた」と主人から言われるくらい、気持ちが軽くなった。
- 誰でも授乳できる
- 主人だけでなく、実母や実父も楽しそうにミルクをあげている姿をみると、嬉しくなった。
- 赤ちゃんもストレスが溜まらない(!?)
- 赤ちゃん自身もおいしそうにミルクを飲んでます。ミルクの時間になると目をキラキラ輝かせる赤ちゃんが、とても可愛いです。
さいごに:自分にあった授乳スタイルで!
私と同じように悩んでいる方へ
「完母」でも「混合」でも「ミルク」でも、自分にあった授乳スタイルでやっていくのが一番だと思います。
とはいえ色々な方から「お子さん産まれたばかりなんですね。母乳ですか?」と聞かれたり、助産師さんから「完ミに切り替えるなんて勿体ない」とも言われました。
しかし周囲の人の価値観よりも、実際に育児に直面する私が納得できることを行うのが大切だと思います。
妊娠中の方へ
出産前に授乳の方針は決めておいた方が良いと思います。「どうしても母乳育児でいきたい!」とか「別に母乳育児でなくても良い!」程度のことで良いんです。
子持ちの友人や先輩に、母乳育児の体験談を聞いておくと良いかもしれません。そうすることで、いざ自分が問題に直面した時に、無駄に悩まないで済みます。
(私は産前に母乳育児の事を調べていなかったため、助産師さんの言う通りにしました。そして寝不足のなか、悩み続けました。)
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