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【Not giving away ETH】仮想通貨も『振り込め詐欺』に要注意

NOT Ginving Away ETH

高齢者を狙ったオレオレ詐欺や還付金等詐欺が社会問題になっていますが、仮想通貨界隈でも同じようなことが起きています。

この詐欺の対象者は仮想通貨を持っている人です。なので高齢者というよりかは20~40代が多い気がします。

 

「騙される訳が無い!」と思っていても、被害額も数億円規模に及ぶみたいです。

明日は我が身かもしれませんので、ETH詐欺の実態を知っておきましょう。

仮想通貨の『振り込め詐欺』に要注意!詐欺の実態に迫る

それでは仮想通貨界隈で頻発している『振り込め詐欺』の実態を見ていきます。

有名人・企業のツイート

有名人・企業のツイート

上記の通り、仮想通貨取引所Binance(@binance)は「振り込め詐欺」に騙されないように注意喚起しています。

そんなツイートにも関らず、「振り込め詐欺」を企てているアカウントが不審なリプライをしていました。リプライ内容は以下の通り。

 

詐欺アカウントを発見

『振り込め詐欺』を企てているリプライ

『振り込め詐欺』を企てているアカウントのリプライ

Binanceになりすましたアカウント(@Cooper_1927)が、「5,000ETHを配布するイベントがあるよ!」というリンクを張っています。中身を見ていきましょう。

 

5000ETH配布キャンペーンの内容

5,000ETH配布キャンペーンの内容

リンク先に書かれていたキャンペーン内容を要約すると以下の通り。

大きなマイルストンであった「500万ユーザー」を達成した。めでたい!

指定するアドレスにETHを送金すれば、10倍にしてお返しするよ。

適当な理由を付けて、キャンペーンを開催していますね。もちろんBinanceとは無関係です。

https://binance.com/giveawayに貼られたリンクを押してみました。

 

振り込め詐欺サイトの様子

振り込め詐欺の実態

振り込め詐欺の実態

https://binance.com/giveawayではなく…
http://jsfiddle.net/ansbersalisa/709x72n2/25/embedded/result/が開きました。

「Binance公式サイト」のように見せかけることで、騙される人が多くなると考えたのでしょう。

(僕のように、わざわざ一度開いたサイトのURLをチェックする人は少ないはず)

 

とはいえ、それだけだと不審に思う人も多いはず。振り込め詐欺サイトの下部までスクロールすると工夫が見られました。

偽りのトランザクション履歴

偽りのトランザクション履歴

「皆がやっている」「本当に10倍で返してくれる」ことをアピールしていますが、上のトランザクション履歴は偽物です。

キャンペーン内容を信じさせるために、凝った演出を施していますね。

 

本当のトランザクション履歴を見てみる

etherscanで本当のトランザクション履歴を調査してみました。

本物のトランザクション履歴

本当のトランザクション履歴

フェイクやテスト送信が含まれているかもしれませんが、最大でも6件は詐欺に騙されていることになります。

そして騙し取った約14ETH(1ETH = 5万円だと70万円相当)は、「とあるアドレス(0x7675…)」へ送金していることが分かります。

 

とあるアドレスのトランザクション履歴

「とあるアドレス」のトランザクション履歴

今度は「とあるアドレス」のトランザクション履歴を見てみると、Binanceへ送金していることが分かります。

 

つまり「被害者→指定されたアドレス→とあるアドレス→Binance上のアドレス」という流れで、騙し取ったETHが流れています。

Binanceは本人確認しなくても取引できるので、Binance上のアドレスが誰のものか分かりません。

犯人はETHを匿名通貨に換金すれば、うまく逃げきれそうですね。

ツイッターアカウント名に「Not giving away ETH」を書いて啓蒙

イーサリアム創業者のツイッターアカウント

イーサリアム創業者のツイッターアカウント

これまでに説明してきた詐欺は、Binanceのような有名企業はもちろん、有名人のツイートにリプライするのも日常茶飯事。人が集まるところに詐欺師も集まります。

イーサリアム創業者Vitalik氏のツイッターアカウント名は「Vitalik “Not giving away ETH” Buterin」に変更し、「ETHを贈らないよ!」と啓蒙しています。

 

しかし・・・

Vitalik氏のなりすましアカウント

Vitalik氏のなりすましアカウント

Vitalik氏になりすましているアカウントの名前も「Vitalik “Not giving away ETH” Buterin」になっています。

なりすましアカウントは啓蒙しているにも関わらず、ETH詐欺を企んでいるという事態…。

まとめ:美味しい話を鵜呑みにしない

詐欺に騙されないためには、なりすましを見抜くだけでなく、「美味しい話を鵜呑みにしない」ことが重要だと思います。

  • 本当に振込額の10倍が返ってくるのであれば、皆やっていますよね…
  • 仮に資産が10倍になるにしても、もっと厳しい条件を出してくるはず…
  • そもそも本当に美味しい話があったら世間に出回らない…

 

▼仮想通貨で被害に合わないために、他の詐欺も知っておきましょう。合わせてどうぞ。

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