IT系資格「ITILファンデーション」に一発合格しましたので、合格体験記を書いてみました。
以下のような方のお役に立てれば幸いです。
- ITILファンデーション試験に、合格できるか心配
- どれくらい勉強時間を確保すべきか知りたい
- 勉強方法を知りたい
- おすすめの参考書を知りたい
目次
ITILファンデーション試験とは?
ITIL®とは、ITサービスにおける運用管理のベストプラクティスを体系化したものです。英国政府商務局によって作成され、国際的なスタンダードとなっています。
ITIL資格は、ITILに基づくITサービスマネジメントの技能と知識を保有していることを認定するものです。
この資格は4つのレベルがあり、「ITILファンデーション」は入門レベルの位置付けになっています。
- ITILファンデーション
- ITILインターミディエイト
- ITILエキスパート
- ITILマスター
試験形式
- 試験時間:60分
- 試験方式:四肢択一
- 問題数:40問
- 合格基準:正答率65%以上(26問以上の正解)
合格率
合格率は公表されていませんが、80%程度だと思います。私のまわりでは5人に4人が合格しています。
合格基準が低いため、それなりに勉強すれば合格は難しくないと思います。
受験当時の私(スペック&受験理由)
受験当時のスペック
- 情報処理安全確保支援士(旧:情報セキュリティスペシャリスト)に合格していた。
※ITIL試験には不要な知識でした。 - 会社では、プロジェクトマネジメント業務が中心だった。
- ITサービス管理・運用は未経験。
なぜITILファンデーションを受けたのか?
- 運用のベストプラクティスを学びたかった。
- いつでも受験可能。
- 簡単に合格できると聞いていた。
- 履歴書の取得資格欄に、国際資格「ITILファンデーション」と書ける。
勉強時間はどれくらい必要?
1ヵ月間じっくり時間をかけて勉強し、トータル勉強時間は約40時間です。平日は通勤電車の中で1時間、土日は2時間程度を費やしました。
結果として正答率は「85%」でした。もっと勉強時間を減らしても合格できたと思います。
しかしITILは実務に活かせる資格なので、時間をかけて勉強することをオススメします。
独学で勉強するコツ
合格のハードルは、とても低いです。
そして「無料de試験」というサイトを見れば分かりますが、学ぶべきことは2つだけ。
- 用語の意味
- プロセスの流れ
しかし学ぶ用語の数は多く、一言一句を覚えていくのは至難の業です!!初見だと苦労します。
なので私はイメージしながら覚えることにしました。
私が使用した勉強本(おすすめ参考書)
私が勉強に使った本(参考書)は2冊です。
①黄色本(必須)
通称「黄色本」と呼ばれるベストセラー本であり、私の先輩にも勧められました。
試験範囲を一通り学べ、2回分の模擬試験が収録されています。独学で合格するには必須と言えるでしょう。
しかし初めてITILに触れた私にとって、この本を読んでいても頭に入りませんでした。
まずは「入門書(後述)」を読んでおくことをオススメします。
②入門書(初学者向け)
中堅化粧品メーカーに勤務する友原京子に、ある日、課長から思いもかけない任務が……。
英国生まれのIT運用ノウハウ「ITIL」。この考え方をビジネスシーンで業務プロセス改善に応用した日本初の小説型ITIL実践の指南書。
本書では、「ITIL」というITのフレームワークの考え方を利用し、業務プロセスの改善を行う方法を、小説風の物語をメインにわかりやすく解説しています。考え方を利用しているだけなので、ITの知識は不要というのがポイントで、「つまみ食い」「いいとこどり」で使えるのが特徴です。
いきなり「黄色本」を読んで挫折しそうになった私は、この本に頼りました。
IT知識無しでも分かるように書いてあり、「イメージ」を掴むのにピッタリの本です。
独学で一発合格した勉強方法
「5つのステップ」でITILファンデーションの勉強をしました。私の勉強方法に共感できたら、真似してみて下さい!
ステップ1:ざっくり入門書を読む(1日目)
細かい内容は無視して入門書を読み、ITILの雰囲気を感じることにしました。
難しいことを考えないでOK!
ステップ2:じっくり入門書を読む(2日目)
ステップ1を終えたら、間髪を入れずに入門書を読み返します。
新人ガール「友原京子」になりきるつもりで、考えながら読むことが重要です。
ここまで来たら、ITILの考え方を実務に活かせるようになりますよ。
ステップ3:黄色本の解説を読む(3日目~24日目)
「用語の意味」と「プロセスの流れ」を吟味しながら、黄色本を2回読みます。このステップに一番時間を割いています!
1回目は分からない言葉も多いと思います。マーカー塗りだらけになるので、マーカーを引かないように!
2回目は大事そうなキーワードを中心に、マーカーを引きながら読み進めます。
マーカーを引くことで「ステップ5(後述)」を効率的に進めることができます。
ステップ4:黄色本の模擬問題を解く(25日目~28日目)
黄色本は模擬問題2セットが収録されています。しっかり時間を測って問題を解くことが大切です。
60分以内に40問を解ければ良いので、1問あたり90秒の猶予があります。長い時間をかけても分からなければ、次の問題に移りましょう。
これは試験当日にも言えることです。時間管理に気を付けて下さいね。
ステップ5:黄色本を全て読み返す(29日目~30日目)
最後に「総おさらい」するため、黄色本を読み返します。特にマーカー塗りのところを重点的に読みます。
時間が残されていない方は、理解不足なところだけでも読みましょう。
試験前日の過ごし方
- 忘れ物がないかチェックする。
- 「免許証」などの本人確認書類は、超重要!
- 試験会場までのルートを調べておく。
- 無理に勉強せず、ゆっくり睡眠をとりましょう。
試験当日の過ごし方
- 1時間前に、試験会場の最寄り駅に到着する。遅刻してしまっては努力も水の泡です。
- 試験前に、トイレへ行っておく。
- リラックスした状態で、試験を始めましょう。
- 1問に時間をかけすぎないように!全問正答する必要が無いので、分からなければ飛ばしてOK。
まとめ:しっかり勉強して一発合格しましょう
難易度は高くないですが、油断しないように!実務にも活かせるので、じっくり時間をかけて勉強することをオススメします。
「用語の意味」と「プロセスの流れ」のイメージを覚えて、合格を勝ち取りましょう!
<参考書まとめ>
以上です。
▼基本情報技術者試験や情報処理安全確保支援士の合格体験記も書いています。興味があればどうぞ。

