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【投資戦略】ポートフォリオに組み込みたい米国個別株10種

ポートフォリオに組み込みたい米国個別株10種

じぶん年金を形成するために行っている株主優待・配当投資のポートフォリオは、ETF・米国個別株・日本個別株をミックスしています。

ポートフォリオに組み込んでいきたい米国個別株を10個厳選しましたので、本記事で公開しておきます。

はじめに:目標としているポートフォリオ

当ブログを運営している私が目標としているポートフォリオは、以下の通りです。

理想のポートフォリオ

戦略種別割合
インデックス戦略ETF50%
リターン補完戦略米国株25%
ETF15%
日本株10%
  • ETF比率高め!
    • 破産・失脚などの個別株リスクを抑え、安心して長期投資を行う。
    • 投資信託ではなく、米国ETFを直接買い付けることで支払手数料を抑える。
  • 米国・日本の個別株はスパイス!
    • インデックス戦略以上のキャピタルゲインまたはインカムゲインを狙う。

 

ちなみに米国ETF・米国株の比重が高いのは、日本株だけで満足できないからです。

平成時代の日経平均株価とS&P500パフォーマンス

平成時代のパフォーマンスを見るに、今後の日本(:日経平均株価)には期待できないのが正直なところ。

アメリカの代表的指数(:S&P500)とは雲泥の差です。

日本だけでなく米国まで視野を広げることで、世界を牽引してきたリーディングカンパニーの株や、激安手数料の大型ETFを買付できます。

【いきなり結論】米国個別株の選び方と解答

ETFより優れたパフォーマンスを生み出すため、どのように銘柄を選べば良いのか?

この問題には「正しい解」はありません。仮に正解を知っていれば、神様として崇められるでしょう。

 

とはいえ過去データに頼ることはできますので、自分なりに「解答」を模索してみました。

米国個別株の選び方&解答
  1. 投資セクターを決める。
    • 不況に強いセクターを投資対象にする!
  2. 投資割合を決める。
    • 生活必需品=4
    • ヘルスケア=3
    • 公共事業 =2
    • エネルギー=1
  3. 投資銘柄を決める。
    • 生活必需品=PG、KO、MO、BTI
    • ヘルスケア=JNJ、PFE、ABBV
    • 公共事業 =D、NGG
    • エネルギー=XOM

結論から簡単に言うと上記の通りですが、これから私の考えを詳細に説明していきます。

当然ながら人によって結論は変わってくるので、参考までにどうぞ。

【ステップ①】投資セクターを決める

まずは投資対象とするセクター(業種)を決めていきますが、以下の通り景気・金利によって人気業種が異なる特性があります。

セクター分散(引用:SBI証券)

景気・金利によって人気業種が異なる
  1. 景気が強い&デフレ
    • ハイテク、金融
  2. 景気が強い&インフレ
    • 工業、素材、消費循環
  3. 景気が弱い&インフレ
    • エネルギー
  4. 景気が弱い&デフレ
    • 生活必需品(消費安定)、ヘルスケア、公共事業、電気通信

各シーンごとに投資対象を選択して分散するのが良いとされていますが、私は「景気が弱い」時に力を発揮できるディフェンシブセクターのみ選択します。

強気相場では人気が落ちてお買い得になりますし、相場下落時でも影響を受けにくいです。

ついては、精神的にダメージを抑えられると期待しています。

 

電気通信セクターは除外

各セクターの過去パフォーマンスを比較し、結果として電気通信セクターだけ除外しました。「景気が弱い&低金利シーン」に該当するセクターは他で補えます。

2004年~2019年のパフォーマンス比較

2004年~2019年のパフォーマンス
セクターリターンS&P500との差
ヘルスケア:VHT)232.70%+74.93%
生活必需品:VDC)185.36%+27.59%
公共事業:VPU)163.60%+5.53%
S&P500(:^GSPC)157.77%
電気通信:VOX)68.74%-89.03%
エネルギー:VDE)59.20%-98.57%

電気通信と同様、エネルギーもS&P500よりパフォーマンスは劣ります。

しかしエネルギーは「景気が弱い&インフレ」に該当する唯一のセクターなので除外しないことにしました。

【ステップ②】投資割合を決める

投資対象とするセクターを4つに絞り込みできたので、これからはセクターごとに何銘柄購入するか決めていきます。

私は4セクターで10銘柄で構成することに決めましたが、絶対不可欠な理由があるわけじゃないです。

銘柄数を10にした理由
  1. 最小構成の4銘柄(1セクター=1銘柄)では、資産の分散度合いが心配
  2. 良い銘柄が多すぎて、絞り込めない
  3. 配当受け取り月を分散させたい
  4. キリの良い数が良かった

 

これまでの成績の良さ、馴染み深さの観点で、各セクターに用意する枠数を決定しました。

スコアリング
セクター成績の良さ馴染み深さ枠数
生活必需品4銘柄
ヘルスケア3銘柄
公共事業2銘柄
エネルギー1銘柄

成績の良さは勿論ですが、馴染み深さは重要だと思っています。

馴染みが薄い業種の場合、その株の勉強するのに苦労し、ストレスが溜まって辛いです。

【ステップ③】投資銘柄を決める

セクター毎に投資対象とする銘柄を決めていきますが、0から候補銘柄をピックアップするのは途方に暮れる作業。

なのでバンガード社のセクターETFの上位10銘柄(この時点で厳選されています!)をベースに、気になっていたADR銘柄も加え、比較分析しました。

銘柄選定する上での比較材料
  1. 配当利回り:どれくらいの配当を受け取れるか?
    • 高配当ETFの水準である「3.3%以上」を狙いたい
  2. 連続増配年:配当金額を増やし続けてくれたか?
    • 配当貴族の水準である「25年以上」を狙いたい
  3. PER:市場全体に対する株価の感度は?
    • 私が割安と考えている「20以下」を狙いたい
  4. β:市場全体に対する株価の感度
    • ディフェンシブ水準「0.5以下」を狙いたい

※①③④は楽天証券より、②はThe DRiP Investing Resource Center(記載が無い場合はdividend.com)よりデータ取得しています。

上記はあくまでもスクリーニング作業です。決算書などを読み、納得した上で投資すべきです。

 

生活必需品セクターの厳選4銘柄

P&Gの製品たち

セクターETF[VDC]上位10種と厳選ADR銘柄(2019年5月時点)
銘柄(通称)配当利回り連続増配年PERβ
P&G2.82%62年23.490.38
コカ・コーラ3.30%57年23.670.54
ペプシコ3.01%46年23.690.68
ウォルマート2.09%46年21.550.38
フィリップモリス5.36%11年16.970.97
アルトリア・グループ6.01%49年13.160.40
コストコホールセール1.07%15年30.450.94
モンデリーズ2.02%7年21.570.90
コルゲート・パルモリブ2.39%56年25.750.97
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス3.27%43年10.370.75
【ADR】ディアジオ2.08%7年25.570.55
【ADR】ユニリーバ3.04%3年22.370.63
【ADR】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ6.81%1年9.900.88

 

  • 配当王銘柄であるP&G[PG]コカ・コーラ[KO]は外せない。
  • 配当利回りが高く、PERやβも理想的なアルトリア・グループ[MO]も選択。
  • タバコ銘柄としてブリティッシュ・アメリカン・タバコ[BTI]も採用。
  • フィリップモリス[PM]は、同グループのMOと販売商品が重複するので辞めた。
  • ウォルマート[WMT]は利回りが低めだが、とても気になる銘柄の一つ。

 

ヘルスケアセクターの厳選3銘柄

ジョンソン&ジョンソンはバンドエイドを生み出した

セクターETF[VHT]上位10種と厳選ADR銘柄(2019年5月時点)
銘柄(通称)配当利回り連続増配年PERβ
ジョンソン&ジョンソン2.68%56年20.700.66
ファイザー3.51%9年17.330.71
ユナイテッドヘルス・グループ1.54%9年16.590.74
メルク2.76%8年19.710.61
アボットラボラトリーズ1.62%6年40.221.10
メドトロニック2.24%41年24.330.79
アッヴィ5.45%7年10.901.12
アムジェン3.28%9年14.391.14
イーライリリー2.17%5年15.910.26
サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック0.27%1年32.991.12
【ADR】グラクソ・スミスクライン6.37%7年13.770.73
  • 配当王銘柄であるジョンソン&ジョンソン[JNJ]は外せない。
  • 配当利回りが高く、増配年数、PERが理想的なアッヴィ[ABBV]も選択。
  • もう1銘柄は、ファイザー[PFE]とグラクソ・スミスクライン[GSK]で迷ったが、前者とした。

 

公共事業セクターの厳選2銘柄

地味だけど生きていく上で必要なもの(引用:NGG)

セクターETF[VPU]上位10種と厳選ADR銘柄(2019年5月時点)
銘柄(通称)配当利回り連続増配年PERβ
ネクステラ・エナジー2.60%25年23.450.29
デューク・エナジー4.13%14年18.300.06
ドミニオン・エナジー4.76%16年18.370.24
サザン4.70%18年14.540.22
エクセロン2.91%3年15.820.35
アメリカン・エレクトリック・パワー3.16%9年20.620.17
センプラ・エナジー3.07%16年21.090.55
パブリック・サービス・エンタープライズ・グループ3.17%8年18.140.45
エクセル・エナジー2.89%16年21.630.21
コンソリデーテッド・エジソン3.47%45年19.070.13
【ADR】ナショナル・グリッド5.81%1年31.130.42
  • 公共事業セクターの銘柄はβが低く、超ディフェンシブ!長期で配当を出し続けてくれそうな企業を選びたい。
  • さほど事業内容は変わらないし、差別化しにくい。どれも伝統ある優良企業なので迷う。
  • よってシンプルに、高配当のドミニオン・エナジー[D]ナショナル・グリッド[NGG]に決定。

 

エネルギーセクターの厳選1銘柄

エネルギーも不可欠(引用:XOM)

セクターETF[VDE]上位10種と厳選ADR銘柄(2019年5月時点)
銘柄(通称)配当利回り連続増配年PERβ
エクソンモービル4.50%36年17.800.90
シェブロン4.09%32年15.551.00
コノコフィリップス1.99%2年14.171.03
シュルンベルジェ4.86%N/A26.571.34
EOGリソーシズ1.28%1年17.491.24
オキシデンタル・ペトロリアム5.44%15年15.540.79
フィリップス663.59%7年11.440.91
マラソン・ペトロリアム3.61%9年10.121.36
キンダーモルガン5.16%1年19.440.93
バレロ・エナジー4.07%9年12.621.18
【ADR】ロイヤル・ダッチ・シェル5.79%N/A11.470.85
  • 首位銘柄であり、配当貴族銘柄であるエクソンモービル[XOM]は外せない。
  • エネルギーは1つしか枠を設けていないため、シェブロン[CVX]とロイヤル・ダッチ・シェル[RDS.B]の保有は諦める。

さいごに:ポートフォリオに組み込みたい米国個別株10種

長期投資する上で重要なのは「落ちたナイフを掴む」覚悟があるか否かだと思います。

暴落時に狼狽売りせず、買い増しできる人のみ、長期投資で大きなリターンを手にすることができるわけです。

▼銘柄に貼られたリンクをクリックすると詳細記事へ飛びます。

厳選!米国個別株10種
セクター銘柄
生活必需品【PG】P&G
【KO】コカ・コーラ
【MO】アルトリア・グループ
【BTI】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
ヘルスケア【JNJ】ジョンソン&ジョンソン
【PFE】ファイザー
【ABBV】アッヴィ
公共事業【D】ドミニオン・エナジー
【NGG】ナショナル・グリッド
エネルギー【XOM】エクソンモービル

 

月日は流れ・・・

何となく選んだ銘柄3つを断捨離することを決意しました。ぶるたろう式 米国個別株7種の完成です!!

米国個別株10種⇒7種へ変更【米国個別株10種⇒7種】銘柄数の断捨離!何となく銘柄選定しちゃダメ