仮想通貨『AMB(Ambrosus:アンブロサス)』は、食品や医薬品のサプライチェーンプラットフォームです。
この仮想通貨は、世界最大級の海外取引所「Binance(バイナンス)」で取り扱っています。
AMBを買うか検討するために、価格推移・特徴・将来性を調べてみました。
目次
『AMB(アンブロサス)』の基礎情報
通貨単位 | AMB |
通貨名 | Ambrosus |
日本語名 | アンブロサス |
公開月 | 2017年10月 |
発行上限枚数 | 約3.6億枚 |
アルゴリズム | - |
公式サイト | https://ambrosus.com/ |
@AmbrosusAMB |
『AMB(アンブロサス)』の特徴

試作品(デモ画面)
Ambrosus(アンブロサス)は、スイス発の、イーサリアム上に構築された食品や医薬品のサプライチェーンプラットフォームです。
簡単に言うと、「A5等級の松坂牛だと思って買ったが、実はA3等級のアメリカ産…」といった産地/品質などの偽造を防ぐのが目的。
なお、アンブロサスの通貨「AMB(アンバー)」はERC20トークンであり、プラットフォーム内で使われる燃料のような存在。
品質/完全性の保証が困難な状況
「産地偽造」や「賞味期限偽造」、「品質偽造」など、様々な問題が発生しています。
- ホテルなどのメニュー表示において、産地・食材の種類に関する虚偽/偽装表示していた。
- 産業廃棄物処理業者から賞味期限切れの食品を購入し、転売していた。など
生産から消費までの工程には多くの関係者が存在し、とても複雑です。
- 牛の飼育・乳しぼり(酪農業者)
- 牛に与えている飼料に偽造は無いか
- 異物混入していないか
- 加工業者へ運送(物流業者)
- 適正温度で運んでいるか
- チーズの加工(加工業者)
- 生乳の検査、除菌などの工程を行っているか
- 工場を出る前に検査を怠っていないか
- お店へ運送(物流業者)
- 適正温度で運んでいるか
- 販売(販売業者)
- 適正温度で陳列しているか
- 賞味期限を超えていないか
※僕は実際に携わったことが無いので、明治のサイトを参考にしながら記載。
酪農業者、物流業者、加工業者、販売業者だったり、登場人物が多いですね。
(実際には、チーズの保管業者や仲介業者も居るでしょう…)
僕たちがチーズを口にするまでの長い工程に渡って「偽造」が無いことを保証するのは相当難しいわけです。
そして、複雑ゆえに透明性が欠如し、不正を早期発見、できない状況にあります。
また、関係者間には利害関係があり、摩擦を生んでいます。小規模生産者や流通業者の生活を困難にしているとのこと。
管理しすぎるとコストが膨れ上がりますし、難しい問題ですね…。
アンブロサスで実現できること
アンブロサスは、消費者が手にする製品の品質・完全性・透明性を向上させる有用なソリューションを構築しようとしています。
①サプライチェーン2.0
アンブロサスは、上記で述べた「複雑なサプライチェーン」を改善し、製品品質/プロセス/輸送の完全なコントロールが可能。
- IoTデバイス(センサーや食品追跡モニターなど)により、データを収集する
- イーサリアムブロックチェーンによって、データ改ざん不可能で、スマートコントラクトを執行できる
②データ・トランスフォーメーション
センサーが生み出す価値のあるデータを用いて、マネタイズすることが可能。
③直接取引
商品の交換プラットフォームや分散型マーケットプレイスを使うことによって、新しい販売経路を見つけることが可能。
ぶるたろう
コストダウンはもちろん、関係者が減るので管理しやすくなりますね。
④様々なデバイスに対応
センサーからスーパーコンピュータまで、あらゆるデバイスの相互運用が可能。
ぶるたろう
「専用のセンサーを使わないといけない」ということは無いみたいです。
プロジェクトメンバー
- CEO:エンジェル・ベルセティ氏
- 以前は国連やWorld Resources Forum、ブルームバーグで働いていた。
- 国連では、最年少でプロジェクトリーダーを務め、主要な著作物のリーダーでもある。
- CTO:ステファン・メイヤー氏
- 食品分析、超音波センサー、データ暗号化の分野で20年以上の研究開発経験を持つ。
- スイス連邦工科大学(EPFL)の統合食品栄養センターの創設責任者を務める。
- 現在は、スイス連邦農業局のメンバーも務めている。
後援・支援組織として、「国連」のシンボルマークがありました。珍しいですね。
国連の「持続可能な消費と生産10年計画枠組み(10YFP)」における「持続可能な食料システムプログラム」に、アンブロサスは関係しているようです。
『AMB(アンブロサス)』の価格
価格推移チャート

AMB価格推移チャート(2017年10月24日~2018年2月21日)
2017年は最大で「約4倍(0.17ドル→0.74ドル)」の高騰。
- ~2017年12月中旬
- 1AMB=0.2ドル付近を推移。
- 2017年12月下旬
- 12月28日に0.74ドルまで上昇するも、年末に0.46ドルまで下落。
- 2018年1月~
- 1月7日に1.72ドルまで高騰したが、1月18日に0.43ドルまで下落。
- その後、上昇・下落を繰り返す。
現在の価格
最新の価格は、以下の通りです。
『AMB(アンブロサス)』の将来性を考える
ロードマップ
アンブロサスのブログにロードマップが明記されていました。ここでは僕が大事だと思ったイベント(マイルストーン)をメモしておきます。
(もっと細かく記載されています。気になる方はブログをどうぞ)
- 2018年1月
- 食品製造、製薬および流通分野の企業パートナーとの大規模なパイロットプロジェクトを開始。
- 2018年3月
- イーサリアムブロックチェーンに統合されたマーケットプレイス、エクスチェンジプラットフォーム、プロダクトチェッカーソフトウェアのパブリックベータ版のリリース。
- 2018年6月
- Ambrosus(センサ、タグ、トレーサ)の第1世代センサーシステムのリリース。
- 2018年 秋
- ビットコインやリップルなどのブロックチェーンで動作させる、マルチチェーン操作性を備えたフレームワークをリリース。
- 第2世代の食品タグとトレーサーのリリース。
- アルファ版バイオセンサーのリリース。
- 2019年 春
- エッジコンピューティング能力を持つスマートセンサーシステムのリリース。
- 第1世代のナノセンサーとバイオセンサーのリリース。
- 2019年 夏
- Ambrosus Protocol 2.0のリリース(人工知能技術とIoTデバイスに対する最新の機能を備える)
- 2019年 秋
- 第2世代センサーのリリース。
- 2019年 冬
- 完全な取引プラットフォーム機能を備えたエクスチェンジプラットフォームのリリース。
- 2020年 春
- 初の大規模な完全自動サプライチェーンソリューションのリリース。
- 2020年 夏/秋
- プラットフォームのスケールアップ。
- 食品、天然資源、医療製品を含む様々な産業への統合。
ぶるたろう
ライバルの存在
製品の品質保証という観点では、「WTC(ウォルトン)」というプロジェクトが似ている気がします。
アンブロサス(スイス)は食品や医薬品業界から狙っていますが、ウォルトン(中国)はアパレル業界から狙っている印象です。
地を固めるために狙っている分野が違う点、拠点が異なる点から、当面はライバル関係にならないと考えます。
(世界レベルで実用化されたら、争うことになると思いますが…)
参考までにWTCの最新価格は、以下の通り。2018年2月22日時点では、WTCの方がランクは上ですね。
僕はAMB(Ambrosus:アンブロサス)を買うか?
- アンブロサスは、イーサリアム上に構築された「食品や医薬品のサプライチェーンプラットフォーム」です。
- 実用化まで遠いですが、次世代のサプライチェーンを担う存在になることを期待しています。
- 数年後に化けている可能性もあるので、お試し買いします。
- 同じくスイス発のサプライチェーン銘柄「MOD(モダム)」も同様にお試し買い。
- 現段階では、「WTC(ウォルトン)」が一歩進んでいる気がします。
おすすめの取引所・買い方
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