仮想通貨『EOS(イオス)』は、スマートコントラクト&超高速処理を行えるdAppsプラットフォームです。
この仮想通貨は、世界最大級の海外取引所「Binance(バイナンス)」で取り扱っています。
EOSを買うか検討するために、価格推移・特徴・将来性を調べてみました。
目次
『EOS(イオス)』の基礎情報
通貨単位 | EOS |
通貨名 | EOS |
日本語名 | イオス |
公開月 | 2017年7月 |
発行上限枚数 | 10億枚 |
アルゴリズム | DPoS(Delegated Proof of Stake) |
公式サイト | https://eos.io/ |
@EOS_io |
『EOS(イオス)』の特徴
「EOS(イオス)」は、スマートコントラクト&超高速処理を行えるdApps(分散型アプリ)プラットフォームです。
EOSの通貨「EOS」は用途が明らかではないのが特徴的。(後述)
これからEOSの特徴を、細かく説明していきます。
- OS(Operating System)みたいなもの
- 超高速処理を実現する
- 取引手数料が無料
- CTO(最高技術責任者)が有名人
- EOSトークンの用途不明
- ICOが個性的
特徴①:OS(Operating System)みたいなもの
EOSは、「OS(Operating System:オペレーティング システム)」のようなものと例えられています。
僕たちの身近なケースで考えてみると、「iPhone」のOSは「iOS」です。iOSの上でカレンダーやゲームなどの「アプリ」が動いています。
EOSで言えば、「EOSコンピュータ」のOSが「EOS」です。EOSの上で「dApps(分散型アプリ)」が動くことになります。
特徴②:超高速処理を実現する
EOSの大きな魅力は、「超高速処理」が可能なdApps(分散型アプリ)のプラットフォームであること。
このおかげで、多くのユーザーが使うアプリでも快適に使えるようになります。
マスターカードは1秒間に2万件の取引、Facebookは1秒間に5.2万件の「いいね」、株式売買などは1秒間に10万件の取引が行われているようです。
しかし、ビットコインは1秒に3件、イーサリアムは30件の処理しかできないです。
Facebookで1秒に300件の「いいね」があった場合を考えてみると…
- 300件の「いいね」を処理するのに、イーサリアムブロックチェーンは10秒かかります。
- 処理している間にも大量に「いいね」されますので、どんどん遅延してしまう。
ぶるたろう
※「何でブロックチェーンでアプリを動かしたいの?メリットあるの?」と思われた方は、「難しい用語を使わずに、ブロックチェーンについて説明」をどうぞ。
特徴③:取引手数料が無料

イーサリアムのdAppsである「イーサエモン」
EOSは、取引手数料「無料」を実現するプラットフォームになる予定です。
イーサリアムでは、様々なdAppsが誕生してきています。例えば、『イーサエモン』というブロックチェーンゲーム。
『イーサエモン』では、モンスターを強化するために「トレーニング代」と「取引手数料」を支払う必要があります。
「トレーニング代」はアプリ課金みたいなイメージ。「取引手数料」はブロックチェーンに記録するためにかかる費用です。
本来であれば「取引手数料」なんて支払いたくないですよね?
「取引手数料」が無料であればdAppsが普及していくと、EOSは考えています。
ぶるたろう
ユーザーに無料サービスを提供したい企業の場合、イーサリアム上にアプリを作りたくないですよね。
特徴④:CTOが有名人
EOSプロジェクトは、CTO(最高技術責任者)であるDaniel Larimer氏の存在が大きいと思います。
- 2014年に、分散型金融プラットフォーム「BitShares」を構築。
- 2016年に、分散型ソーシャルメディアプラットフォーム「steemit」の共同創設者。
「BitShares」と「steemit」は仮想通貨が発行されており、共に上場済です。最新価格は以下の通り。
特徴⑤:EOSトークンの用途不明
EOSトークン購入にあたっての契約書に、以下の記載があります。
EOSトークンは、いかなる権利、使用または属性も有していません。
EOSトークンは、EOSプラットフォーム上の使用、目的、属性、機能または機能を含むが、これに限定されない、明示的または黙示的な権利、使用、目的、属性、機能または機能を有しない。
※引用:EOSトークン購入契約(一部加工:Google翻訳&黄色塗り)
本契約に基づいて購入されたEOSトークンは、EOSプラットフォーム上のトークンではありません。
※引用:EOSトークン購入契約(一部加工:Google翻訳&黄色塗り)
EOSトークン自体はEOSプラットフォームとは関係無いものであり、EOSプラットフォームで使用されるトークンは別に存在するとのこと。
ホワイトペーパーによると、EOSプラットフォームで使用されるトークン(ここでは、XXXトークンと呼ぶ)の保有者は、リソースを使用する権利が与えられます。
「EOSプラットフォームでアプリを作りたい場合は、XXXトークンを持たないといけない!」というイメージですね。
特徴⑥:ICO期間が長い
EOSの発行上限枚数は10億枚ですが、以下のようにトークンを販売しています。
- 2億枚
- 2017年6月26日から5日間で販売完了
- 7億枚
- 23時間を1タームとして、350ターム連続で200万枚ずつ販売する(進行中)
- 1億枚
- block.one(EOSを開発している企業)用に予約され、取引や転送しない。
多くのプロジェクトは短期間でICOする計画が多いですが、EOSのICO期間は長いです。
多くの人がEOSを手にするチャンスが生まれますし、インフレが緩やかになることがメリットだと思います。
『EOS(イオス)』の価格
価格推移チャート

EOS価格推移チャート(2017年7月2日~2018年3月12日)
- 2017年の最安値/最高値/高騰率を見る(グラフのグリーン線)
- 最安値=約0.5ドル
- 最高値=約18.2ドル
- 高騰率=約36倍
- 「対BTC」で実質的な価格を見る(グラフのオレンジ線)
- 1回目のICOを終えた直後に1EOS=0.018BTC付近まで高騰するも、即急落。
- 2017年12月から、じわじわと成長している。
現在の価格
最新の価格は、以下の通りです。
『EOS(イオス)』の将来性を考える
以下3つの観点で、EOSの将来性を考察してみようと思います。
- EOSトークンが発行された理由
- ロードマップ
- ライバルの存在
①EOSトークンが発行された理由は?
先ほど説明した通り、EOSトークンはプラットフォーム上での通貨ではなく、価値が無さそうに見えます。単純に資金調達のためにEOSトークンが発行されトークンセールが行われたという話をよく聞きます。
しかし、EOSトークンは「時価総額トップ10入り」を果たしているのも事実。「何かしらの価値」に期待して投資している人が多いと思われます。
僕も、EOSトークンには何かしらの用途がある気がします。EOSトークン保有者に、EOSプラットフォームで誕生するdAppsのトークンを配布するんじゃないかなと推測。これから理由を説明します。(勝手な推測!)
Daniel Larimer氏が手掛けた「steemit」と同様に、EOSプラットフォームのトークン設計も入念に行われているはず。以下は「steemit」で使われる通貨の関係です。

「steemit」で使われる通貨の関係
「steemit」には3つの通貨が存在しますが、コミュニティの力で支えるプラットフォームになるように設計されている印象です。
※詳細は「STEEM・Steem Dollars・Steem Powerとは?特徴・将来性まとめ」をどうぞ。
EOSプラットフォームは、「steemit」と同様に、コミュニティに支えられるdAppsプラットフォームを作りたいのでは?
そう考えると、コミュニティメンバーが多い方が嬉しいはず。長期間にわたるICOにより、EOSトークン保有者数を増やしたいというプロジェクト側の考えにも納得できます。
- EOSプラットフォームで誕生したdAppsで使われるトークン(Aトークン)を、EOSトークン保有者へ無料配布。
- EOSプラットフォームに関心を持っている人に、Aトークンを配布できる。
- 価格を安定させるために、できるだけ多くの人(EOSトークン保有者数)へAトークンを配布しておきたい。
- Aトークンを発行したdAppsに人気が出ると、Aトークンの価格が上がる。そして、EOSプラットフォームの価値も上がる。
- Aトークンを受け取ったEOSトークン保有者の資産が増えるし、更にdAppsが誕生することを期待する。
- EOSトークンは手放したくないと考えるようになる(EOSプラットフォームを応援し続ける)。
ぶるたろう
- 「株式」を保有していれば、配当金や株主優待券を受け取れる。
- 「EOSトークン」を保有していれば、エアドロップに参加できる(無料でトークンをもらえる)。
※あくまでも推測です。
【2018/4/13追記】
100EOSを保持する人に「eosDAC」を配布することになりました。やはり、「EOS」を保持するメリットがありましたね。
②ロードマップ(今後の動き)は?
EOSのロードマップを簡単にまとめると、以下の通り。5つのフェーズに分かれています。
- フェーズ1(2017年夏)
- 最小限の実行可能なテスト環境
- フェーズ2(2017年秋)
- 実行可能な最小限のテストネットワーク
- フェーズ3(2017年冬~2018年春)
- テスト&セキュリティ監査
- フェーズ4(2018年夏/秋)
- 並列処理のためにコードを最適化
- フェーズ5(2018年冬)
- クラスタ導入(詳細不明)
③ライバルの存在は?
スマートコントラクトを実現できる「dAppsプラットフォーム」の銘柄は、結構あります。
Binanceに上場している銘柄だけでも、ざっと3銘柄が浮かびます。
- イーサリアム
- NEO
- POA Network(まだまだマイナーな銘柄)
NEOやPOA Networkは、イーサリアムより高性能だと謳われています。
イーサリアムに対抗する銘柄は今後も増えていくでしょうが、これらの銘柄も実際に使われてみないとスケーラビリティ問題は表面化しない気がします。
また、月日が経つことで、イーサリアムも改善していくはず。
僕はEOS(イオス)を買うか?
- EOSは、スマートコントラクト&超高速処理を行えるdApps(分散型アプリ)プラットフォームです。
- 簡単に言えば、イーサリアムの高機能版。
- 以下の理由から、僕はお試し買いしておきます。実際にdAppsが誕生したら、積極投資するか再判断。
- 実際にdAppsがローンチされてみないと、EOSプラットフォームが使い物になるか分からない。
- EOSトークンの真価が分からない。
- とは言え、EOSプラットフォームの思想には共感できるし、開発は進んでいるようである。
- EOSを利用したdAppsが、徐々に増えてきました。【2018/4/14追記】
- xDACという銘柄を調査しましたが、手数料ゼロでスマートコントラクトを実行できるEOSは魅力的みたいです。
おすすめの取引所・買い方
海外取引所「Binance(バイナンス)」で購入することを推奨します。手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富で、文句無し!
Binanceは日本円で仮想通貨を売買できないので、国内取引所からBinanceへ仮想通貨を送金する必要があります。
以下の手順であれば、スムーズに購入でき、ムダな手数料を支払わずに済みます。
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