ブロックチェーン技術を使った金の現物取引を効率化するプラットフォーム「LODE」が、ICOを開催しています。
若干きな臭いですが、せっかくなので簡単に紹介。
目次
金(ゴールド)は安定資産
田中貴金属工業によると、金(ゴールド)の価格推移は以下の通り。
- 1973年~1989年
- 958円から4,499円まで上昇
- 1990年~2000年
- 1,014円まで下落
- 2001年~
- 再び、4,576円まで上昇
人類と金の歴史は約8,000年前からだと言われている。
そして現在に至るまで一度もその価値は失われなかった。
希少性と有用性に優れた金は今後も所有価値を高めるだろう。
※引用:LODE公式サイト
金といえば「安定資産」というイメージが強いのではないでしょうか。
金の現物取引は非効率
金は安定資産として見られ、多くの人に購入されています(僕も買っています)。
LODEは、金の現物取引の仕組みが複雑化しすぎたことによって生じた多くの悩みを解決したいようです。
金の現物取引における「悩み」は、以下の通り。
消費者にとっての悩み
悩み①:取引するのにお金がかかる
金の現物購入には購入手数料が発生します。世界各国・販売会社によって異なりますが、平均的に約2.5%が金価格に加算されるみたいです。
また、販売会社が利益を得るためのスプレッド(買うときと売るときの価格差)があります。平均的に約2%前後とのこと。
更には、購入会社・保管会社に保管してもらうための保管手数料が発生します。
ぶるたろう
どこで買っても手数料は高いので、とりあえず僕は楽天証券で買っている状況。
悩み②:適正価格で金を売れない
上述の通り、スプレッドが大きいです。買う時より売る時の方が、価格は安いです。
また、手持ちの金を貴金属買取店に売りにいく場合、市場価格の70%以下の「言い値」で売却してしまうこともあるようです。
売りたい人と買取店の知識量の差が大きく、買取店に持ち込む人の多くは「すぐに現金化したい」という人が多く、足元を見られることに…。
業者にとっての悩み
悩み③:輸送コストが高い

金の採掘から保管までの工程(ホワイトペーパー)
金の採掘から保管までのプロセスは、以下の通り。
- 採掘場:鉱山の鉱石を細かくする。
- 精錬所:鉱石から金を取り出し、純度を高める。
- 販売店:金を販売する
- 消費者:金を購入する
- 保管庫:購入した金を安全に保管する
上記の通り、採掘場から消費者に届けるためには、何度も輸送しなければなりません。
金は高価です。当然、事故・盗難・強盗などのリスクによる影響が大きいです。
そのため、保険や警護等が必要になり、輸送コストが格段に高くなる問題があります。
悩み④:金業界の信頼性
金の価値を証明するための認定機関や協会が数多く存在します。
各協会独自のルールや審査に合格した精錬所で精製された金だけが、認定機関の「刻印」を刻むことができます。
しかし、認定機関の刻印によって金自体が保証されているわけではないのも事実。
「刻印」の信頼性を逆手にとられ、偽物の金に刻印を施し偽装したものが世界中に流通してしまっているようです。
LODEが金現物取引の悩みを解決する

LODEで実現できることは3つ
これまでに挙げた金現物取引の悩みは4つありました。
- 取引するのにお金がかかる(消費者目線)
- 適正価格で金を売れない(消費者目線)
- 輸送コストが高い(業者目線)
- 金業界の信頼性(業者目線)
LODEはブロックチェーン技術を用いて、これらの悩みを解決するようです。
- P2P(ピアツーピア)取引でコスト削減
- 悩み①と悩み③を解決
- 不正を許さない
- 悩み④を解決
- 消費者が損しない
- 悩み②を解決
実現①:P2P(ピアツーピア)取引でコスト削減
ブロックチェーンのP2Pネットワークにより、精製所と消費者が直接取引できるようになります。
それによって改善できることは以下の通り。
- 取引業者や販売業者を仲介する必要がなくなり、取引手数料を下げることができる。
- 金の輸送経路を簡略化することができるので、輸送コストを下げることができる。結果として、取引手数料が下がる。
実現②:不正を許さない

LODEネットワーク
LODEネットワークを使って、各機関(精錬所・認定機関・販売所・保管庫・金購入者)を繋ぎます。
ブロックチェーン技術により、各機関がお互いに監査し合うことにより、不正が許されない堅牢性の高いネットワークが構築できます。
金の出所から現在の保管場所に至るまでのあらゆる情報が連携されるため、世界中の「金の信頼性」が担保されるようになります。
実現③:消費者が損しない
LODEネットワークに直結している査定機を利用することにより、貴金属買取店で売却価格の交渉しなくて良くなります。
「金」の市場価格は概ねの相場で決まっているため、査定機を使って純度と重さを調べれば、おおよその市場価格を把握できます。
売却できる価格目安を把握しておけば、貴金属買取店に足元を見られる心配が減ります。
ぶるたろう
ロードマップ
2016年9月からチームが結成されており、2023年までの計画を策定していました。

LODEロードマップ(~2017年)
2016年にチームが結成され、プロジェクト開始。2017年時点で、仕様を決めています。

LODEロードマップ(2018年)
2018年から開発をスタート。2月~5月までにICOで資金調達を行います。取引所での取引開始できるようにするのは、10月とのこと。

LODEロードマップ(2019年1~8月)
チームメンバーを増強し、2019年8月までに開発・テストを終えます。

LODEロードマップ(2019年9月~2023年)
2020年1月にローンチ予定です。
それから企業とのパートナーシップを築いていくとのこと。2020年は国内企業、2021年はヨーロッパ、2022年はアメリカ、2023年はアジアと言った感じで広めていきます。
開発メンバー

LODEの開発メンバー
UAE(アラブ首長国連邦)、イギリス、インドのメンバーで構成されています。
CEOはモハメッド・アル・ジブリール氏です。(信頼できる人なのか分かりません…)
トークンセールのスケジュール・必要金額まとめ
トークンセールは3段階に分けて行うとのことです。事前登録は「2018年2月7日15時」からです。1LDG=1ドルです。
- プロテクションセール
- 最低購入額は、50,000LDG
- 80%のボーナスが付与される
- 2018年2月15日~28日の期間で開催
- パブリックセール1回目
- 最低購入額は、1,000LDG
- 40%のボーナスが付与される
- 2018年3月15日~28日の期間で開催
- パブリックセール2回目
- 最低購入額は、10LDG
- 20%のボーナスが付与される
- 2018年5月15日~6月14日の期間で開催
まとめ:僕はトークンセールに参加するか
- LODEは、金の現物取引を効率化するブロックチェーンプラットフォームです。
- 取引手数料が安く、金の改悪を許さないという思想に関しては、賛同できました。
- しかし、僕は買いません。理由としては以下の通り。
- ゴールドの価値を測る「査定機」を配置するのはハードルが高いのでは?「モバイルアプリ」で代用できれば実現可能性は高まる。
- ICO評価サイトやbitcointalkに情報が無い。
- トークン販売先が限定されている。
- 誇張されたセールストークが目立つ。
- ICOは超ハイリスク・ハイリターン商品です。各自で納得できるまで調査した上で「余剰資金」での購入をオススメします。
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