仮想通貨『NEO(ネオ)』は高スペックなdAppsプラットフォームであり、中国版イーサリアムと言われてたりします。
この仮想通貨は、世界最大級の海外取引所「Binance(バイナンス)」で取り扱っています。
NEOを買うか検討するために、価格推移・特徴・将来性を調べてみました。
目次
『NEO(ネオ)』の基礎情報
通貨単位 | NEO |
通貨名 | NEO |
日本語名 | ネオ |
公開月 | 2016年10月 |
発行上限枚数 | 1億枚 |
アルゴリズム | DBFT |
公式サイト | https://neo.org/ |
@NEO_Blockchain |
ぶるたろう
元々は、「Antshares(アントシェアーズ)」という名前でしたが、2017年6月にNEOに改名されました。
『NEO(ネオ)』の特徴
NEOはブロックチェーン技術とデジタルアイデンティティを利用して資産をデジタル化し、スマートコントラクトを使用してデジタル資産の管理を自動化し、分散ネットワークで「スマートな経済」を実現する非営利のコミュニティベースのブロックチェーンプロジェクトです。
※引用:NEO公式ページ
まとめると、NEOは「スマートな経済」を実現するために、以下の3つが必要だと考えているようです。
- デジタルアセット
- デジタルアイデンティティ
- スマートコントラクト(契約の自動化)
カタカナ言葉ばかりで分かりずらいので、簡単に説明すると以下の通り。
①デジタルアセット
デジタルアセットとは、「電子データの形で存在する資産」です。
資産をデジタル化することにより、分散化・信頼性・トレーサビリティ・高い透明性を維持できます。また、仲介者が不要になります。
NEOブロックチェーンを利用して、ユーザーは様々な資産を登録し、取引・流通することができるようになります。
②デジタルアイデンティティ
デジタルアイデンティティとは、「インターネット上での身分証明」と考えると分かりやすいです。
匿名だと、言いたい放題&やりたい放題できてしまいます。
しかし、企業や政府の立場で考えると、身元が分からない相手と資産の取引をすることは難しいです。
(身元が分からない人から、高価なものを買う勇気がありますか?)
インターネット上で「自分が安心できる人物であること」を証明すれば、取引に安心感が生まれます。
③スマートコントラクト
契約条件を決めて、契約先と条件を確認して、契約を結んで、履行確認し、金銭を支払うのが契約。
契約を自動化することで、非常に面倒で衝突が起きやすい契約が簡単になります。
イーサリアムとNEOの違い
ぶるたろう
イーサリアムも、スマートコントラクトって言っているし。
NEOとイーサリアムの違いをまとめておこうと思います。
※他にも沢山あると思いますが、僕の目に留まったことだけ。
- 目標
- デジタルアイデンティティの組み込み
- 使用できるプログラミング言語
- アルゴリズム
- ガス(燃料)
- 取引スピード
違い①:目標
イーサリアムの目標は、dAppsやスマートコントラクトを構築するためのプラットフォームとなること。
NEOはスマートな経済のプラットフォームになることを目指しています。
目標の違いは今後の成長にかかわる重要なテーマだと思います。
最終的な姿が変わるかもしれませんし、成長スピードも異なってくると考えています。
ぶるたろう
- イーサリアムは、技術的な課題を一つ一つ解消していくことで良いものを創り上げる。
- NEOは、スマートな経済を実現するために必要なものを創り出していく。
違い②:デジタルアイデンティティの組み込み
NEOは「スマートな経済には、デジタルアイデンティティが必要」だと言っている通り、NEOにはデジタルアイデンティティが組み込まれています。
イーサリアムはデジタルアイデンティティを組み込んでいません。イーサリアム上で動くdAppsがデジタルアイデンティティの仕組みを構築していくことになります。
ぶるたろう
自由さがあるのはイーサリアムで、コントロールが効くのがNEOという感じかな?
違い③:使用できるプログラミング言語
イーサリアムは、「Solidity」というプログラミング言語で開発する必要があります。
しかし、NEOは様々なプログラミング言語で開発可能です(C#, Java, VB.NET, Pythonなど)。
「プログラミング言語って何?」という方は、英語や日本語といった言語を思い浮かべると分かりやすいです。
- 「必ず英語で書きなさい!」と言っているのが、イーサリアム。
- 「日本人は日本語を使えば良いよ!」と言っているのが、NEOです。
開発者目線で考えると、色々な言語を使えるNEOの方が、わざわざ勉強しないで良いから楽です。また、既存のシステムもNEOに移植しやすいはず。
しかし、イーサリアムのように共通言語を使うことは、標準化できるというメリットがあります。(異なる言語だと翻訳が必要になる)
どちらにも一長一短があります。個人的には、どちらが優れているということは無いと思っています。
違い④:アルゴリズム

ブロックチェーンの簡単な説明
イーサリアムのアルゴリズムは、「PoW(Proof of Work)」を採用しています。ビットコインも同じです。
- PoWは、高性能マシンで超難解な数式を解く必要があります。
- PoWの問題としては、51%攻撃のリスクがあることと、電力消費量が凄まじいこと。
- イーサリアムは「PoW」から「PoS(Proof of Stake)」に変更予定であり、上記の問題を解消しようとしています。
※もっとPoWの理解を深めたい方は、「ブロックチェーンを難しい言葉を使わないで説明」をどうぞ。
NEOは「DBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)」を採用しています。
DBFTとは、代理投票による大規模な参加を可能にする『ビザンティン耐障害性コンセンサスメカニズム』のことです。
何を言っているか意味不明なので、もっと分かりやすく整理してみます。
- NEOトークンの所有者は、「投票」によって、ブックキーパー(代表者)を選ぶ。
- デジタルアイデンティティ技術により、ブックキーパーは「個人または機関の本名」を特定可能。
- 選抜されたブックキーパー達が代表者として、取引内容を確認し、ブロックを生成する。
- 「66%以上」の承認が必要です。
ぶるたろう
- 市民の代表として政治家を投票で選びます。
- 選ばれた政治家は、議会で一定の承認を得て、法案を通します。
違い⑤:ガス(燃料)
取引を実行する際には、「ガス(燃料)」が必要です。
イーサリアムの通貨単位は「ETH」ですが、ガスとしても「ETH」を使用します。
NEOは、NEOとは異なる通貨「NeoGas」をガスとして使用します。NeoGasの通貨単位は「GAS」です。
違い⑥:取引スピード
イーサリアムは1秒に15取引を処理できます。(今後、改善していく予定)
NEOは、1秒に1,000取引を処理可能であり、理論的には10,000取引の処理が可能とのこと。
ぶるたろう
『NEO(ネオ)』の価格
価格推移チャート

NEO価格推移チャート(2016年~2017年)
2017年は最大で「約800倍(0.1ドル→79.7ドル)」の高騰でした。底堅く、めきめき成長しています。
- ~2017年5月
- 1NEO=0.1ドル程度でした。(日本円で10円相当)
- 2017年6月~7月
- 急成長し、1NEO=10ドル未満を推移。
- 2017年8月~12月初旬
- 20~40ドル付近を行ったり来たり。
- 2017年12月中旬~
- 12月18日にピーク値79.7ドルを記録し、その後に下落するも52.8ドルまで低下した程度。
2018年1月13日時点で、1NEO=約120ドルになっています。成長が止まらないです!
現在の価格
「NEO」の最新価格は、以下の通りです。
ちなみに、「NeoGas」の最新価格は以下の通り。
『NEO(ネオ)』の将来性を考える
NEOに投資する価値は大いにあると、僕は思っています。その理由は以下の通りです。
- 中国圏では中国発サービスが好まれる
- 既にdAppsが沢山リリースされている
- 開発コンテストの開催
- イーサリアムも元々10ドル程度だった
理由①:中国圏では中国発サービスが好まれる
NEOは、イーサリアムと似て非なるものです。
イーサリアムは急激な成長を遂げていますが、中国圏ではNEOにも勝機があると思っています。
なぜなら中国圏では中国発のサービスを好んでいるからです。
- メッセージアプリ
- LINEではなく、WeChatが普及している。
- 検索エンジン
- Googleではなく、百度(Baidu)が普及している。
- オンラインマーケット
- Amazonではなく、アリババが普及している
上記の例と同様に・・・
中国では、「イーサリアム」が一部使われるものの、「NEO」が広く普及していくんじゃないかなと推測します。
理由②:既にdAppsが沢山リリースされている
NEOプラットフォームを利用したdApps(Decentralized Applications:非中央集権・分散型アプリケーション)が多いです。
NEOのdApps紹介ページによると、2018年1月13日時点で、21つのDAppsが紹介されています。
- NEX
- NEOブロックチェインとオフチェーンマッチングエンジンを組み合わせ、既存の分散型取引所よりも高速で複雑な取引を可能にする。
- CHAIN LINE
- ピアツーピア宅配便プラットフォーム。宅配便は商品を輸送することで要求を満たし、宅配料を得る。
- NEO Auth
- ユーザーのアカウントに関連付けられたNEOアドレスから、NEOスマートコントラクトを呼び出すことによって、アプリケーションやWebサイトにログインできる。
ブロックチェーンインフラであるNEOは、その上にdAppsが存在してこそ、存在意義があります。
(インフラの代名詞である電気も、電子レンジや照明などの家電があるからこそ意義がある)
今後もdAppsが増えていき、世の中に根付いていくことで、NEOの価値は高まっていくはず!
なおNEOでは以下のようなアプリケーションを構築できるようです。
- スマートファンド
- AI支援の法的なスマートコントラクト
- ソーシャルネットワーキング
- 自動トークン流動性プロバイダ
- 分散型取引所
- 安全な通信プロトコル
- データ交換市場
- 知的財産取引市場
- 予測市場
- 広告市場
- ハッシュパワー市場
- NeoGas市場
NEOプラットフォーム上のdAppsが60個ありました。面白そうなプロジェクトがどんどん増えています。
理由③:開発コンテストの開催
2017年11月20日~2018年3月31日に、第一回目の開発コンテストが開催されています。
全世界から幅広く作品が出てきているようです。
コンテスト開催により、新しいdAppsが誕生することは勿論、世間の興味・関心を高められるため、好材料だと思います。
本コンテストは、超巨大企業「マイクロソフト」が共催しています。NEOプラットフォームでの開発を促すにあたり、心強いパートナーです。
NEOとマイクロソフトとは、昔から強い関係を築けているようですね。
NEOの設立者であるDa HongFei氏とErik Zhang氏は、2014年に「OnChain」という会社を設立しており、マイクロソフト中国と戦略的パートナーを結んでいるとのこと。
コンテストの結果発表がありました!
詳しくは「第1回開発コンテストの結果をまとめてみた」をどうぞ。
理由④:イーサリアムも元々10ドル程度だった
イーサリアムも元々10ドル程度でしたが、1ETH=約1,330ドルまで高騰しています。133倍です!
僕自身、まだイーサリアムの成長していくと思っているので、『Zaifコイン積立』で毎月積立しています。
イーサリアムと同等、もしくはイーサリアム以上に、NEOは成長していくと考えています。
僕はNEO(ネオ)を買うか?
- NEO(ネオ)は「中国版イーサリアム」と言われていますが、イーサリアムより優れている面も多くあります。
- NEOベースのdAppsが多く誕生しており、今後の発展も期待が持てます。
- 「世界的にはイーサリアム、中国圏ならNEO」といった具合になるんじゃないかと考えています。
- 僕はイーサリアムと同様、NEOを「ぜひ買いたい」と思います。
おすすめの取引所・買い方
海外取引所「Binance(バイナンス)」で購入することを推奨します。手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富で、文句無し!
Binanceは日本円で仮想通貨を売買できないので、国内取引所からBinanceへ仮想通貨を送金する必要があります。
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