仮想通貨『OMG(OmiseGo:オミセ ゴー)』は、クロスチェーンに対応した価値交換・決済プラットフォームです。
この仮想通貨は、世界最大級の海外取引所「Binance(バイナンス)」で取り扱っています。
OMGを買うか検討するために、価格推移・特徴・将来性を調べてみました。
目次
『OMG(オミセ ゴー)』の基礎情報
通貨単位 | OMG |
通貨名 | OmiseGo |
日本語名 | オミセ ゴー |
公開月 | 2017年6月 |
発行上限枚数 | 約1.4億枚 |
アルゴリズム | POS(Proof of Stake) |
公式サイト | https://omisego.network/ |
@omise_go |
ぶるたろう
ロードマップ(後ほど説明)を見るに、Goには「碁」の意味もありそう。
『OMG(オミセ ゴー)』の特徴
OmiseGo(オミセ ゴー)は、国境を超え、法定通貨(ドルや円など)と仮想通貨の境目をなくす「価値交換・決済プラットフォーム」です。
OmiseGoの通貨「OMG」はERC20トークンであり、プラットフォーム内で使用されます。
OmiseGoの特徴を4つにまとめました。
- タイで成功している「Omise」の子会社
- 国境、仮想通貨と法定通貨の境目がなくなる
- 豪華アドバイザー陣
- 日本の大手企業が出資
特徴①:タイで成功している「Omise」の子会社

Omiseサービス
Omise(オミセ)はタイで2013年に設立された企業であり、日本人である長谷川 潤さん(@JUN_Omise)がCEOを務めています。
タイを中心とした東南アジアに、Omiseというオンライン決済サービスを展開しています。
企業はOmiseを導入することで、「快適なオンライン決済」をユーザーへ容易に提供することができます。
- 見た目も、使いやすさも優れた支払画面
- 別画面に切り替わったり、沢山の入力項目がある決済は面倒です。決済が面倒すぎて、買い物を辞めてしまうことがありませんか?
- Omiseなら超シンプルに決済できるので、「面倒だから買い物を辞めた!」という離脱者を減らすことができる。
- 支払いの選択肢が多い
- クレジットカード、請求書払い、中国で人気のあるAlipay(アリペイ)、インターネットバンキングに対応している。
- 請求は売り上げに対してのみ
- 導入費用やランニング費用がかからない。
- 決済情報を一元管理
- レポート表示したり、分析ができる。
- 振り込みなどの作業を自動化
- 売上で得たお金を銀行口座に振り込むなどの作業を自動化できる。

「Digital startup of the year」で表彰
今では、マクドナルドなどのリーディングカンパニーの決済をサポートしています。
2016年にForbes Thailandで特集されています。また、2017年に「Digital startup of the year」でタイ首相プラユット・チャンオチャ氏から表彰されています。
タイで成功をおさめているOmiseの子会社が、「OmiseGo」です。
特徴②:国境、仮想通貨と法定通貨の境目がなくなる
イーサリアムベースのOmiseGoは、世界中の送金・決済事情を変える力があります。
OmiseGoを使えば、誰でも送金できる
金融インフラが整っている日本では、海外に送金することは容易です。銀行に行くだけです。
しかし、銀行口座を持たない人は、当然ながら銀行に行っても何もできません。
東南アジアは70%近くの人が銀行口座を持っていないと言われています。アフリカ圏は、もっと保有率が低いです。
銀行口座を持たない人でも、OmiseGoを使えば誰でも送金できるようになります。
OmiseGoを使えば、送金手数料が安くなる
「日本人が日本円で送金し、アメリカ人が米ドルで受け取る」という行為に、4,000円くらいの手数料をとる銀行もあります。
OmiseGoを使うことで、もっと安い手数料で迅速に送金できるようになります。以下のようなことが実現します。
- 日本人がOmiseGoで日本円(JPY)を送金する。
- OmiseGoネットワークで、日本円(JPY)をイーサリアム(ETH)へ変換する。
- OmiseGoネットワークで、イーサリアム(ETH)を米ドル(USD)へ変換する。
- アメリカ人は米ドル(USD)で受け取る。
当然、決済にも活かせる
上記のようなことは、決済にも活かせます。
最近ビックカメラなどが導入している「ビットコイン決済」よりも、企業にとってはOmiseGoで決済した方が嬉しいはず。
企業がビットコインで決済できるようにしているのは、「幅広い通貨を受け入れることで購買チャンスを逃さない」ためだと思います。
ビットコイン決済することで、企業はビットコインを受け取ることになります。
仮想通貨は価格変動率が高く税金計算も大変ですが、企業の会計システムがBTCに対応できない気がします。
特徴③:豪華アドバイザー陣

OmiseGoのアドバイザー陣(抜粋)
OmiseGoはイーサリアムベースの技術ですが、アドバイザー陣としてイーサリアム創業者をしっかり招き入れています。
- Vitalik Buterin氏:イーサリアム創業者
- Gavin Wood氏:イーサリアム共同創業者
特徴④:日本の大手企業が出資

OmiseGoの投資家
Omiseが日本人CEOということもあるのだと思いますが、「SBIインベストメント」や「三井住友銀行(SMBC)」がOmiseGoへ出資しています。
シリコンバレーを拠点に世界60カ国1,800社以上に投資するベンチャーキャピタル「500 Startups」も目を付けています!
『OMG(オミセ ゴー)』の価格
価格推移チャート

OMG価格推移チャート(2017年7月14日~2018年1月27日)
2017年は最大で「約43倍(0.5ドル→21.5ドル)」の高騰。
高騰・暴落を繰り返しているものの、底値は着実に上昇しています。
- ~2017年7月
- 1OMG=0.5ドル~1.3ドル付近を推移。
- 2017年8月~12月初旬
- 1OMG=5ドル~13ドル付近を推移。
- 2017年12月下旬~
- 12月19日に21.5ドルまで高騰し、12月21日に12.2ドルまで下落。
- 2018年に入り、再び26.1ドルまで高騰。しかし、ビットコイン・アルトコインが全体的に暴落した1月17日に14.4ドルまで下落。
現在の価格
最新の価格は、以下の通りです。
『OMG(オミセ ゴー)』の将来性を考える

OmiseGoのロードマップ(引用:Twitter)
OmiseGoネットワークを展開していくためのロードマップがブログに書かれていたので、簡単にまとめておきます。
ロードマップの各工程は、「碁」の用語が使われています。
- FUSEKI(布石)
- 碁全体のオープニングに相当する。
- ウォレットSDK(後述)の重要機能を設計・開発した。
- SENTE(先手)
- 好所に先んじて打ち、相手の反応をコントロールする。2018年1~3月にリリース予定。
- ウォレットSDKの価値と、グローバル顧客ロイヤリティプログラムにおける有用性を実証する。
- HONTE(本手)
- 急所を突いた本筋の手。一見足が遅いようで、後々まで一手の価値を失わない働きがある。2018年1~6月にリリース予定。
- PoS(Proof of Stake)に基づいたパブリックブロックチェーンを公開する。
- ステーキングできる。(保有するトークンの量に比例して報酬を受け取れる)
- AJI(味)
- 現時点では有効的な手には見えないが、周りの状況によっては有効になりうる手を打つ。リリースは未定。
- 現金からから仮想通貨への変換、その逆の変換を行うことができ、Omise Payment(既存のOmiseサービス)と繋がる。
- TESUJI(手筋)
- 通常より大きな効果を挙げることのできる手の意味。リリースは未定。
- 「本手」と「味」によって構築された基盤を有効活用し、Plasma(Lightning Networkのような構造)を開発・導入する。
- TENGEN(天元)
- 碁盤の中心点の意味。手筋をとって、OmiseGoネットワークの最終系を目指す。リリースは未定。
- 大規模に拡張可能な、クロスチェーン対応(異なるブロックチェーンをつなぐ)の分散型取引所(DEX)が誕生する。
- ブロックチェーンとアプリケーションを簡単に構築するための無料ツールです。開発者にとっては、時間とお金の節約になります。
- SDKで開発したアプリ内で発生するトランザクションは全て、OmiseGoネットワークを流れます。
分散型取引所(DEX)は注目テーマですね。0xproject/KyberNetworkなども、分散型取引所の構築を進めています。
- 中央集権型取引所
- ユーザーが仮想通貨を預けて取引を行う取引所です。日本ではビットフライヤーやコインチェック、Zaifなどが該当します。
- 秘密鍵を仮想通貨取引所が持っているため、ハッキングされると資産を盗まれる可能性が高いです。
- 分散型取引所
- 管理者不在の取引所です。ユーザー自ら秘密鍵を管理し、取引することができます。
- ユーザーが秘密鍵を持っているため、ハッキングされても資産を盗むことができない。管理する企業が存在しないため、企業の倒産リスクが無いことを意味します。
ライバルは多そうですが、「既に顧客基盤を持っている」のがOmiseGoの強みかと思います。
Omise(オンライン決済サービス)を利用している顧客に対して「サービス拡張」という形でOmiseGoを提供すれば、使ってもらえそうですし。
僕はOMG(OmiseGo:オミセ ゴー)を買うか?
- OmiseGoは、国境を超えるとともに、法定通貨と仮想通貨の境目をなくす「価値交換・決済プラットフォーム」です。
- オンライン決済サービスであるOmiseは、タイで幅広く利用されています。
- Omiseの既存顧客を活かすことができるのが、OmiseGoの強み。
- また、OmiseGoは「銀行口座を持たない人を救う」ソリューションです。タイだけでなく、東南アジアで広く普及する可能性を感じます。
- 僕はOmiseGoをぜひ買いたいです。 2018年も大きく成長しそうですし、ワクワクします。
おすすめの取引所・買い方
海外取引所「Binance(バイナンス)」で購入することを推奨します。手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富で、文句無し!
Binanceは日本円で仮想通貨を売買できないので、国内取引所からBinanceへ仮想通貨を送金する必要があります。
以下の手順であれば、スムーズに購入でき、ムダな手数料を支払わずに済みます。
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