仮想通貨『STEEM(スチーム)』と『SBD(スチームドル)』は、ソーシャルメディアプラットフォーム「steemit」内で使われます。
STEEMは世界最大級の海外取引所「Binance(バイナンス)」、SBDは「Poloniex」で取り扱っています。
STEEM・SBDを買うか検討するために、価格推移・特徴・将来性を調べてみました。
目次
『STEEM(スチーム)』の基礎情報
通貨単位 | STEEM |
通貨名 | Steem |
日本語名 | スチーム |
公開月 | 2016年4月 |
発行上限枚数 | 可変 |
アルゴリズム | PoW(Proof-of-Work) |
公式サイト | https://steem.io/ |
@steemit |
ぶるたろう
steemd.comを見るに、2018年2月5日時点の発行上限は2.6億枚です。
『STEEM(スチーム)』の特徴
STEEMブロックチェーンは、報酬を得られるソーシャルメディアプラットフォームです。
※米国版の『2ちゃんねる』とも言えるRedditからインスピレーションを得ているようです。
STEEMブロックチェーン上で稼働しているサービス『steemit』は、投票に基づいて報酬が支払われるブログサービスです。
※2018年2月時点では、β版として利用されています。
そして、steemitで使われる通貨が「STEEM」や「SBD(Steem Dollars)」です(後ほど詳細を説明)。
steemitの特徴を理解しておこうと思います。
- 記事の投稿者・コメント者・読者が報酬を得る
- 3種類の通貨を使い分けている
- サービス停止しない&改ざんされない
特徴①:記事の投稿者・コメント者・読者が報酬を得る

steemit 記事サンプル
steemitでは、3つの方法でお金を得ることができます。
- 記事を書く
- コメントする
- 投票する
上画像の記事は、「453.84ドル」を稼いでいます。コメントしている方も「1.35ドル」を稼いでいます。
これらは、投票に基づき価格が決まります。多くの人から「いいね!」してもらうことで報酬を得ることができる仕組みです。
更に、記事に投票した人(いいね!した人)も報酬を得ることができます。
ただし、闇雲にクリックされないようにするため、投票数に制限があります。スマホゲームの「スタミナ回復」のように、時間経過すれば投票数が回復します。
- 多くのブログは、広告を掲載しています。広告をクリックしてくれたら、ブロガーにお金が入る仕組みです。
- ブログにコメントしても、Facebookなどで「いいね!」してもお金を貰えません。
特徴②:3種類の通貨を使い分けている
steemitでは、3種類の通貨を使い分けており、各通貨に特徴があります。
- STEEM
- Steem Power(通称:SP)
- Steem Dollars(通称:SBD)
ぶるたろう
- SPとSBDを半々で受け取る
- すべてSPで受け取る
- 報酬を受け取らない
各通貨の特徴を簡単にまとめてみました。
<STEEM>
- STEEMを新規発行し、報酬支払いのためにプールしている。
- 75%がコンテンツ報酬、15%がSP保持者への配当、残10%がwitness(ブロックチェーンを運用する人たち)のの報酬。
- 元々、年間100%ずつ発行量が増えており、インフレしていました。STEEMの価値が下がることを危惧し、年間0.95%の発行量になるように調整している段階。
- 仮想通貨取引所で、ビットコイン等と両替できる。
- SPやSBDに両替できる。
- SPに両替することを、パワーアップと言います。
<Steem Power(通称:SP)>
- コンテンツ報酬として受け取れる。
- 「steemitにおける影響力」の指標であり、SP保有量が多いほど投稿やコメントの価値に影響を与える可能性が高くなる。
- 投票できる回数が多くなり、投票によって得られる報酬が大きくなる。
- 利子がつく。
- 13週かけてSTEEMに両替できる。
- STEEMに替えることを、パワーダウンと言います。
- 元々、両替には約2年かかりました(104分の1ずつ両替できた)が、緩和されました。
ぶるたろう
しかし、SPを大量保有している人は投票だけでお金を稼げます!(steemitサービスが続く限り)
<Steem Dollars(通称:SBD)>
- コンテンツ報酬として受け取れる。
- 「1SBD=1ドル」になるように調整されている。
- 利子がつく。
- 3.5日かけてSTEEMに両替できる。
- 元々、7日かかりましたが、緩和されました。
- 仮想通貨取引所で、ビットコイン等と両替できる。
- マーケットプレイスで買い物ができる。
ぶるたろう
日本版steemitである「ALIS」は、複雑さを解消しようとしています。
特徴③:サービス停止しない&改ざんされない

ブロックチェーンは生き続ける
例え、どこかの国が天災などに巻き込まれたとしても、データは保全され、サービスを継続利用することができます。
また、データ改ざんは不可能に近いです。steemitでは、記事投稿者でも、一定時間経過すると誤字・脱字などの修正もできないです。
ブロックチェーン技術ならではの特徴です!「ブロックチェーンって何?」と思った方は、以下の記事をどうぞ。

steemitの参加方法
興味を持たれた方は、steemitに参加してみてはいかがでしょうか。
- steemitへアクセスし、[Sign up]する
- アカウント名を入力
- メールアドレスを入力
- 電話番号を入力
- 入力した電話番号にSMSが届くので、SMSに書かれた数字を入力
- 入力したメールアドレスにメールが届くので、URLを押す
- 承認を待つ
- 通常1~2日、最大で1週間かかるようです。
ぶるたろう
何でこんなに審査に時間がかかるのか謎です。
『STEEM(スチーム)』の価格
価格推移チャート

STEEM価格推移チャート(2017年4月19日~2018年2月5日)
2017年は最大で「約55倍(0.07ドル→3.87ドル)」の高騰。
高騰・暴落を繰り返しているものの、底値は着実に上昇しています。
- ~2017年4月
- 1STEEM=0.07ドル~0.3ドル付近を推移。
- 2016年7月中旬に、一時期4.3ドルまで高騰。(初めて報酬が支払れた時)
- 2017年5月~12月中旬
- 7月7日に一時的に2.5ドル付近まで高騰するも、その後1ドル付近で停滞。
- 2017年12月下旬~
- 12月21日に3.87ドルまで高騰。
- 2018年に入り、7.3ドルまで突き上がるも、3.5ドル付近まで下落。
現在の価格
STEEMの最新の価格は、以下の通りです。
なお、SBD(Steem Dollars)の価格は以下の通り。
2018年2月12日時点、1SBD=4.5ドルでした(1SBD=1ドルになるはずですが、上がっている)。
『STEEM(スチーム)』の将来性を考える
今後の動き
steemitはエコシステム全体を改善してしまうほど、大胆に改善活動を行っています。
参考記事:Final Review of Steem Economic Changes
2018年のロードマップを確認しておきたかったのですが、2018年2月5日時点では存在しませんでした。ユーザーから意見をもらいつつ、ロードマップに反映させている段階のようです。
2017年のロードマップは機能改善項目を細部まで定義していましたが、2018年も機能改善が中心になるはず。正式リリースされる時期が気になります。
金稼ぎのためのプラットフォーム?
投票で稼ぐ
良い記事を投稿・コメントしなくても、「投票」によって稼ぐことができます。
記事「Mind Your Votes! II – A guide to maximizing your curation rewards」の通り、投票で稼ぐコツが存在するようです。簡単にまとめると、以下の通り。
- パワーアップする
- SPをたくさん保有する!
- 記事を書いてSPを貰っても良いし、STEEMを買ってSPに替えるのもアリ。
- 人気が出そうな記事を探し当てる
- 投票には回数制限があるので、闇雲に投票してはいけない。厳選すべき!
- 既に価値がついている記事に投票するのではなく、まだ誰も読んでいないような記事に投票すべき。
「ネットワーク構築に多くの時間を費やし、高品質のコンテンツをもたらすユーザーにSPが集まる」と、steemitは考えています。
そのため、SPを多く保有するユーザーを尊重し、多くの報酬を与えています。その思想には賛成です。
しかし、お金でSPを買うことができます。steemitは「お金持ち(SPを大量買いした人)が人気記事を探し当てるゲーム」になってしまうのではないかと危惧します。
記事を書いて稼ぐ
SBM(Steem Dollars)を支払うことで、投稿記事をプロモーションすることもできます。
プロモーションを行うことで認知度を上げ、投票数を稼ぐ(=お金を稼ぐ)ことが可能です。
ぶるたろう
steemitは「投票数が多ければ優良記事である」と考えるプラットフォームだと思います。
- 「金儲けのために投票を集める記事」が優良だと言えるのか?
- 恣意的に、「人気記事」としてピックアップされることが無いか?
僕はSTEEM(STEEM:スチーム)を買うか?
- STEEMは、steemitで使われる通貨の一つ。新規発行され、報酬支払いのためにプールしているのが特徴です。
- 今後もsteemitが成長していくのであれば、STEEMを買ってSP(Steem Power)に両替した方が良いですね。
- steemitが優良記事が集まるプラットフォームになれば、「Google検索して記事を見つける」という行為そのものを不要にする力を秘めていると思います。
- しかし、今のsteemitの仕組みでは、「お金持ちがSP大量保有することで、steemitは人気記事を探し当てる宝探しプラットフォーム」になる気がします。
- よって、僕は買わない判断をしました。
- 取り組み自体は画期的だと思うので、中国版steemitの「YOYOW」にも要注目。
僕はSBD(Steem Dollars)を買うか?
- SBM(Steem Dollars)は、「1SBD=1ドル」になるように調整されている通貨です。
- 値上がりを期待するものではないため、僕は購入しません。
おすすめの取引所・買い方
海外取引所「Binance(バイナンス)」で購入することを推奨します。手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富で、文句無し!
Binanceは日本円で仮想通貨を売買できないので、国内取引所からBinanceへ仮想通貨を送金する必要があります。
以下の手順であれば、スムーズに購入でき、ムダな手数料を支払わずに済みます。
▼この記事を読んだ方へのオススメ記事3選▼