仮想通貨『TRX(TRON:トロン)』は、中国発の分散型コンテンツプラットフォームです。
この仮想通貨は、世界最大級の海外取引所「Binance(バイナンス)」で取り扱っています。
TRXを買うか検討するために、価格推移・特徴・将来性を調べてみました。
目次
『TRX(TRON:トロン)』の基礎情報
通貨単位 | TRX |
通貨名 | TRON |
日本語名 | トロン |
公開月 | 2017年8月 |
発行上限枚数 | 1000億枚 |
アルゴリズム | ー |
公式サイト | https://tron.network/ |
『TRX(TRON:トロン)』の特徴
TRONは中国発の分散型コンテンツプラットフォームです。
TRONの通貨「TRX」はERC20トークンであり、プラットフォームで使用されます。
TRONの主な特徴は、以下の通り。
- 分散型のコンテンツプラットフォーム
- CEOが超有名人である
- ICO即完売
特徴①:分散型のコンテンツプラットフォーム
これまでは、集権型プラットフォーム事業者(Google PlayやApp Store)に対して、クリエイターは「高いチャネル料金」を支払う必要がありました。
しかし、TRONの場合は、クリエイターが自由にコンテンツを所有・保存し、全世界に公開することができるようになるそうです。
クリエイターとユーザー間で直接やりとりできることで、以下のメリットがあると思います。
- クリエイターは、仲介マージンを取られなくなるので、利益率が上がります。
- ユーザーは、もっと安い値段でコンテンツを手に入れることができる。
特徴②:CEOが超有名人
TRONのCEOは、有名なJustin Sun氏です。
Justin Sun氏を一言でいうと、「若い成功者」です。
- 利用者数1,000万人のスナップチャットアプリ『Peiwo』の創業者
- 中国のBitcoin決済プラットフォーム『Ripple』の前代表
- 2017年、Forbes Asia「30歳未満の30人」に選ばれる など
特徴③:ICO即完売
中国の仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」でICOが行われました。
結果として、1分も経たずに即完売です。とても注目を浴びていた人気通貨であることが分かりますね。
『TRX(TRON:トロン)』の価格
価格推移チャート

TRX価格推移チャート(2017年)
2017年12月6日まで、1TRX=0.002ドル付近に張り付いていました。(日本円で0.2円くらい)
それから2017年12月は、1TRX=0.06ドル付近まで昇りつめ、0.04ドル付近を行ったり来たり。
2017年は、最大で『30倍』近くの成長を見せています。
更に、2018年に入り、1TRX=0.08ドルまで高騰しています。
現在の価格
最新の価格は、以下の通りです。
『TRX(TRON:トロン)』の将来性を考える
2018年4月時点ではテストネットをローンチしていますが、以下3つのことが成功要因になるかもしれません。
- 計画が遂行されるか
- 大型サービスとの連携で軌道に乗るか
- 日本の仮想通貨取引所に上場できるか
注目①:計画が遂行されるか
ホワイトペーパーによると、6段階に分けて計画が実行されるようです。
1段階目:Exodus(エクソダス)
分散型ストレージ技術※に基づき、データのアップロード・保存・公開するためプラットフォームを構築し、ユーザーに提供していく。
※ブロックチェーンの良さである「データを分散して保存する」を生かした、データ保存技術。
【期間】2017年8月~2018年12月
【2018/4/1追記】
3月31日に、独自ブロックチェーンのテストネットをリリース済。
→5月31日にメインネットをリリースし、イーサリアムブロックチェーンからメインネットへと移行予定。(ERC20トークンではなくなる)
2段階目:Odyssey(オデッセイ)
コンテンツ制作・流通・普及活動に対して公正なリターンを与え、競争のメカニズムを作り出します。
【期間】2019年1月~2020年6月
ぶるたろう
3段階目:Great Voyage(グレート・ボヤージュ)
ブロックチェーンのメリットに基づいて、3つの課題を解決する。
- 所得の測定
- 配当の支払い
- サポーター管理
【期間】2020年7月~2021年7月
4段階目:Apollo(アポロ)
クリエイターは、独自のトークンを発行できるようになる。
【期間】2021年8月~2023年3月
5段階目:Star Trek(スター・トレック)
TRON上で、オンラインゲームを構築できるプラットフォームを用意する。
【期間】2023年4月~2025年9月
6段階目:Eternity(エターニティ)
ゲーム開発者は、TRONを通じてオンラインゲーム・プラットフォームを自由に設定し、ゲーム開発のための資金を調達する。投資家がゲームに投資できるようになる。
【期間】2025年9月~2027年9月
Google Play(グーグル)やApp Store(アップル)などの、管理者(グーグルやアップル)不在版プラットフォームを目指している、といった感じでしょうか。
まだまだ先は長いですが、壮大なプロジェクトですね!
個人的には、今後10年の間に、プロジェクト中止せざるを得ないリスクが高いと思っています。
テクノロジーの世界は成長が速いですし、もっとスピード感のあるシステムが先に生まれる可能性もあります。
注目②:大型サービスとの連携で軌道に乗るか
会員数1,000万人の『Peiwo』にTRONの導入が決定
All PEIWO 10 million users can use TRX to tip the show soon. PEIWO will be the first live streaming app to receive cryptos.$trx https://t.co/iUUsjDCIBe
— Justin Sun (@justinsuntron) 2017年10月14日
TRONのCEOであるJustin Sun氏は、『Peiwo』というスナップチャットアプリの創業者でもあります。
CEOが同じなので、連携しやすいですよね。『Peiwo』上で、TRONをチップとして利用できるようになるらしいです!
創業1年で会員数1,000万人の『Obike』と連携
Merry Christmas! We are exciting to announce our partnership with Obike. Obike is one of the largest sharing economy companies active in 20 countries across Europe, Asia and Australia with 10 million users. Obike will launch sharing bike application and Ocoin based on #TRON #trx pic.twitter.com/dG60lo7iZb
— Justin Sun (@justinsuntron) 2017年12月24日
『Obike(オーバイク)』という自転車シェアリングサービスをヨーロッパ・アジア・オーストラリアなど20か国で展開しています。
2017年創業で、既に会員数1,000万人超えのようです。イケイケですね!
TRONは、波に乗っている『oBike』と連携する予定ですが、どのようなシナジー効果があるのか謎です。TRONはコンテンツプラットフォームをつくることが目的であるはずです…。
中国の超巨大企業『アリババ』との連携?
More partnerships are coming! Even #NASDAQ listed companies and the giant companies with more than 100 million users started to contact us for partnership. We will be huge soon! #TRON #TRX $TRX
— Justin Sun (@justinsuntron) 2018年1月2日
これまた、Justin氏のツイート情報です。
NASDAQに上場していて、1億人以上のユーザーを持つ巨大カンパニーとの連携するべく動き出しているとのこと。『アリババ』と連携するのかもしれない!
・・・世間では注目されています。
注目③:日本の仮想通貨取引所に上場?

国内の仮想通貨取引所Zaif
CEOのJustin Sun氏が、Twitterで「日本に上陸するぞ!」とツイートしています。
これにより、日本の仮想通貨取引所に上場することも期待されていますね。
On the way to Japan exchange, we will file a listing application to the financial regulator in Japan soon!
— Justin Sun (@justinsuntron) 2017年12月25日
未だ上場先は定かではないですが、個人的には「Zaif(ザイフ)」に上場してほしいです!
なぜなら、コインチェックに比べて、Zaifはビットコインやイーサリアムの取引手数料が安いので、TRONも安く取得できないかと期待しています。
ホワイトペーパー盗用騒動[2018/1/13追記]
Wow! Absurd! TRON’s “paper” is mostly copied from other projects, or is super basic p2p passed off as original. Zero references.
Archived that PDF in IPFS, in case they take it down: https://t.co/jv7EuSYenL pic.twitter.com/GbiL7MUrnc
— Juan Benet (@juanbenet) 2018年1月7日
TRONのホワイトペーパーの一部が、FilecoinやIPFSの文章を引用したにも関わらず、参考文献として明記していなかったようです。
TRON側は盗用は認めていません。しかし、対応としてホワイトペーパーを削除しています。
ぶるたろう
人気のTRONを陥れるための陰謀かもしれませんが…
僕はTRX(TRON:トロン)を買うか?
TRONは何もサービスをリリースしていないにも関わらず、やり手のCEOの手腕もあって話題に絶えないです。勢いに乗って急激に成長していくか、それとも口だけで終わるか。今後のTRONの動きが気になりますね。CEOに期待して、僕はTRONを「お試し買い」します!(長期ホールドしないと思います)- 元々、CEOに期待して「お試し買い」する予定でしたが、購入を控えます。サービスが出てきたら再度、投資判断しようと思います。[2018/1/13追記]
おすすめの取引所・買い方
海外取引所「Binance(バイナンス)」で購入することを推奨します。手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富で、文句無し!
Binanceは日本円で仮想通貨を売買できないので、国内取引所からBinanceへ仮想通貨を送金する必要があります。
以下の手順であれば、スムーズに購入でき、ムダな手数料を支払わずに済みます。
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