「低金利&インフレが進む今、預金するメリットはあるか?」
現金を銀行に預けていてもお金は増えませんし、むしろインフレが進むと現金価値は目減りします。
なので僕は生活に困らない程度のお金は預金していますが、残りは資産運用に回しています。
目次
資産運用の必要性①:預金しても利息は微々たるもの

預貯金の金利推移(1950~2004年)※総務省のデータをグラフ加工
昔は金融機関にお金を預けているだけで、資産が増えました。通常貯金で金利4%、定期貯金にすれば金利8%でした。
今は高金利の銀行でも0.1%程度で、メガバンクなんて0.001%ですよね。
- 【1974年】郵便貯金の金利は4.32%
- 100万円を1年預ければ、43,200円も増える
- 【2018年】メガバンクの金利は0.001%
- 100万円を1年預けても、10円しか増えない
銀行に預けていても、利息は微々たるもの。
日本人は投資をしないことで有名ですが、「預貯金しておけば資産が増える」という過去を引きずっているのかもしれませんね。
資産運用の必要性②:インフレが進むと現金価値が目減りする

物価は上がり続けている ※総務省のデータを利用
総務省のデータを見ると、インフレが進んでいる(物価が高騰している)ことが良く分かります。
- 食パン(1kg)
- 1950年は45円だったのが、2010年は438円。約10倍の高騰!
- 醤油(1本1ℓ)
- 1950年は98円だったのが、2010年は270円。約3倍の高騰!
- ビール(1本350㎖)
- 1950年は22円だったのが、2010年は202円。約9倍の高騰!
預金は元本割れリスクはありませんが、「インフレ」によって資産価値が目減りするリスクがあるのです。
僕は今後もインフレが加速すると考えるので、できるだけ現金を持たないようにしています。
預金 VS 資産運用(投資)…どれくらいの差が出るの?
以下2つのパターンで毎月1万円を積立した場合、10年後はどれくらいの差が出るのでしょうか。
- 年利0.001%のメガバンクへ預金
- 年利3%の資産運用(投資)
※僕がやっている楽ラップは、3%以上のリターンがあります。
野村証券のマネ―シミュレーターを使って、試算してみました。
①年利0.001%のメガバンクへ預金
元本 | 運用収益 | 元本+運用収益 | |
1年目 | 120,000 | 1 | 120,001 |
2年目 | 240,000 | 2 | 240,002 |
3年目 | 360,000 | 5 | 360,005 |
4年目 | 480,000 | 9 | 480,009 |
5年目 | 600,000 | 15 | 600,015 |
6年目 | 720,000 | 11 | 720,011 |
7年目 | 840,000 | 29 | 840,029 |
8年目 | 960,000 | 38 | 960,038 |
9年目 | 1,080,000 | 48 | 1,080,048 |
10年目 | 1,200,000 | 60 | 1,200,060 |
金利0.001%の場合、10年で60円しか増えていません。この10年間にインフレが進み、120万円の価値が薄れてしまったら最悪ですね。
②年利3%の資産運用
元本 | 運用収益 | 元本+運用収益 | |
1年目 | 120,000 | 1,641 | 121,641 |
2年目 | 240,000 | 6,932 | 246,932 |
3年目 | 360,000 | 15,981 | 375,981 |
4年目 | 480,000 | 28,901 | 508,901 |
5年目 | 600,000 | 45,810 | 645,810 |
6年目 | 720,000 | 66,825 | 786,825 |
7年目 | 840,000 | 92,071 | 932,071 |
8年目 | 960,000 | 121,674 | 1,081,674 |
9年目 | 1,080,000 | 155,766 | 1,235,766 |
10年目 | 1,200,000 | 194,480 | 1,394,480 |
運用で得た利益も運用することにより、年々利益が大きくなっています。これを複利効果と言います。
おかげで金利3%でも120万円が約140万円になっています。
しかし常に「3%のリターン」を得られるとは限らないです。もちろんリーマンショック級の金融危機に遭遇する可能性もあります。
それでも僕は資産運用すべきだと考えています。その理由をこれから説明します。
資産運用の王道「長期・積立・分散」を歩みたい
「長期・積立・分散」は、世界的にも資産運用の王道とされています。
これは、世界の経済活動に対して分散してコツコツと投資することで、中長期的に世界経済の成長率を上回るリターンを目指すというもので、働きながら「長い目で資産を育てていきたい」という方にぴったりの方法です。
※引用:資産運用サービス会社「ウェルスナビ」
上記の通り、資産運用の王道「長期・積立・分散」を歩めば、それなりのリターンを得られると思っています。

ウェルスナビによる資産運用シミュレーション
現にウェルスナビのシミュレーションによると、リーマンショック後も淡々と積立していれば、資産は2.4倍になっていました。
価格が下がっても、粘り強く資産運用を続けた人が勝ったのです。
まとめ:預金だけに頼らない!資産運用しよう
預金は元本割れリスクが無いので、何となく預金している人も多いと思います。
しかし預金していても利息は微々たるものですし、インフレが進むと現金価値は目減りするリスクがあります。
預金は万能ではないので、資産運用も上手く取り入れながら資産を守っていきたいですね。
以上です。関連記事も合わせてどうぞ。
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