「指定したセルの行番号を求める」ROW関数を使って、自動で連続番号(通し番号)を振る方法を紹介します。
多くの方が「=ROW()-1」といった感じで、自動で連番を振っています。しかし、この方法はメンテナンスが必要になるのでお勧めしません。
メンテナンス工数が不要になる、もっと便利な連番の振り方を紹介します。
「=ROW()-1」と入力して連続番号を振る

イマイチな連続番号の振り方
- A2セルに「=ROW()」と入力してみると、りんごのNo.は”2″になります。
- りんごのNo.を”1″にしたい場合は、「=ROW()-1」と入力してあげれば良いです。(2-1=1)
- なお、りんごの行を消したら、バナナが自動で”1″になります。
「=ROW()-1」の欠点


表より上に行を追加すると、「2」から始まる

表より上に行を追加すると、1から番号が始まらないんですね。りんごのNo.が”2″になりました…。
「=ROW()-2」と入力してあげれば、番号が1から始まるようになりますね!

そうそう。表の上に行を追加したら、連続番号を振るための関数をメンテナンスしてあげないといけないなんだ。
これが「=ROW-1」と入力する方法の欠点!
ROW関数と絶対参照を使うのがベスト

ROW関数と絶対参照を組み合わせる
- 「=ROW()-ROW($A$1)」と入力すれば、解決します。
- $A$1は、”No.”を絶対参照しています。
- これで、”No.”の行や列がずれても、”No.”を参照してくれます。
- 上記の場合、りんごの”No.”は以下の通り、計算されます。
- ROW() = 2
- ROW($A$1) = 1
- ROW()-ROW($A$1) = 2-1 =1

先ほどと同じように、表より上に行を追加してもらえる?

表より上に行を追加しても、「1」から始まる

お~、りんごのNo.は「1」のままですね!
- 上記の場合、りんごの”No.”は以下の通り、計算されます。
- ROW() = 3
- ROW($A$2) = 2
- ROW()-ROW($A$2) = 3-2 = 1
まとめ:ROW関数×絶対参照を使うべし
- 「=ROW()-1」といったように手動でマイナス調整して連続番号を振るのはイマイチです。
- なぜなら、表より上に行を追加すると、番号が”1″から始まらなくなるからです。
- どんな時も”1″から始まる連続番号を採番する場合は、絶対参照を駆使するようにしましょう。
- 難しいことが分からない方は、連続番号を振りたいセルに以下を入力しましょう。
- =ROW()-ROW($A$1)
- “$A$1″部分は表の先頭行を指定してください。
▼Excel作業を高速化したい方は必見▼
表より上に、行を追加してみてほしい。