仮想通貨『IOTA(アイオータ)/MIOTA』は、トランザクション手数料無料を実現するIoTプラットフォームです。
この仮想通貨は、世界最大級の海外取引所「Binance(バイナンス)」で取り扱っています。
IOTAを買うか検討するために、価格推移・特徴・将来性を調べてみました。
目次
『IOTA(アイオータ)』の基礎情報
通貨単位 | IOTA |
通貨名 | MIOTA |
日本語名 | アイオータ |
公開月 | 2015年10月 |
発行上限枚数 | 約28億枚 |
アルゴリズム | - |
公式サイト | https://iota.org/ |
@iotatoken |
ぶるたろう
『IOTA(アイオータ)』の特徴
IOTA(アイオータ)は、トランザクション手数料無料を実現する「IoT(Internet of Things)プラットフォーム」です。
上にある動画を見れば、IOTA(アイオータ)のことを、ざっくり理解できます!
IoT(Internet of Things)とは?
IoTとは、Internet of Thingsの略で、日本語では「モノのインターネット」という意味です。
インターネットにつながる「ありとあらゆるモノ」が、IoTです。例えば、以下の通りです。
- スマートフォン(iPhoneなど)
- スマートスピーカー(Google Homeなど)
- スマートウォッチ(Apple Watchなど)
- 自動運転自動車
- 使用電力を遠隔で測れるスマートメーター
- 外出先でもペットの様子を見守るカメラ
- 他にも多数…
上記の通り、IoTは僕たちに身近な存在です。「スマート~」とい製品は、ほとんどがIoTですよね。
これらの製品は、全てインターネットに接続されており、データ通信(データを送ったり、受信したり)しています。
IOTAはリソース共有できる
IoT製品が「リソース」を共有できる場所(ネットワーク)を創るのが、IOTAです。
IoT製品はIOTAのネットワークに参加すれば、機器間でリソースを共有することができるのです。2つの例を挙げています。
- IoT製品は電力が無いと、使い物になりません。
- 自ら電力を用意しなくても、IOTAネットワークに参加している「スマートグリッド(スマートメーターなどの通信・制御機能を付加した電力網)」から電力供給してもらえば良いわけです。
- 電力を使わせてもらう対価として、スマートグリッドにIOTAコインを支払います。
- コインパーキングにある精算機と、車のカーナビがIOTAネットワークに参加しています。
- 精算機は駐車状況をデータとして持っています。その駐車状況データをIOTAネットワーク上で販売します。
- カーナビが駐車状況データを購入すれば、空いている駐車場へスムーズに案内可能になります。
IOTA無しでは、「コインパーキング精算機とカーナビ」の例のようなことを実現するのは難しいと思います。
なぜなら、コインパーキング精算機を管理している企業と、カーナビを管理している企業が異なるからです。
それぞれの企業が協業することに時間がかかりますし、データを共有するためにシステムを相互に接続しなければなりません。
ぶるたろう
リソースの共有が簡単にできれば、ますますIoTが発展し、世の中が便利になりますね!
取引手数料無料だから、IOTAは魅力的である
これまでにIoT機器がIOTAネットワークに参加するメリットを説明してきました。
しかし、IOTAネットワークに参加することでデータを送信するたびに手数料を支払う必要があるのなら、誰も参加しないと思います。
だから、IOTAは「手数料を無料にする仕組み」を新たに構築しています。
ぶるたろう
小さなデータを1つ送信するだけで、手数料として0.001BTCほど支払うことになります。1BTC=100万円だとすると、1,000円かかります。
※分かりやすく説明すると、僕が妻へ送る1通のメールだけで、1,000円支払うイメージ。そんなに高いなら、メールするのは辞めますよね…。
IoT機器は、リアルタイムにデータを送信したいものです。
手数料がもったいないからと言って「駐車状況データ」の送信頻度を減らした場合、そのデータは「カーナビ」にとって使い物にならないです。
「この駐車場は空いているよ!」とカーナビが案内した場所が、既に満員だったということになります…。
IOTA独自の仕組み「Tangle」
IOTAは「小さなデータでもリアルタイムに送信できること」を目指して、ブロックチェーンに頼らず、手数料無料の仕組みを構築しています。
その仕組みをビットコインのブロックチェーンと比較しながら。簡単に説明します。
ビットコインのブロックチェーン

ブロックチェ―ンはマイナー達が承認する
ビットコインの送金に手数料がかかるのは、「マイナー」達に頑張って取引を承認してもらう必要があるからです。
マイナー達は、超ハイスペックなパソコン(サーバ)を買って、ずっと電気をつけっぱなしです。それなりの対価が必要ですよね。
※以下の記事で、ブロックチェーンについて説明しています。もっと知りたい方はどうぞ。

IOTAのチェーン「Tangle」

Tangleのイメージ(引用:ホワイトペーパー)
IOTAが採用している『Tangle(もつれ)』は、取引した当事者が取引を承認します。
取引した当事者は、自分が行った取引ではなく、前の取引を2つ承認することになります。
(上の図は、過去の2つの取引を承認していることが分かります。)
ビットコインのブロックチェーンでは、「マイナー」は存在しません。
マイナー達に承認作業をしてもらうのではなく、取引の当事者で承認作業を行うため、手数料は必要ないのです。
『IOTA(アイオータ)』の価格
価格推移チャート

IOTA価格推移チャート(2017年6月13日~2018年1月20日)
2017年は最大で「約36倍(0.15ドル→5.34ドル)」の高騰。2017年12月に爆発的な高騰を見せました。
- ~2017年11月下旬
- 1IOTA=1ドル未満であり、わずか0.15ドルの時もありました。
- 2017年12月~
- 12月6日に急騰し、5.34ドル付近まで突き抜けました。
- その後は下落しましたが、2.5~3.5ドル付近で落ち着いています。
現在の価格
最新の価格は、以下の通りです。
『IOTA(アイオータ)』の将来性を考える
IOTAは、まだ実用化されていないです。
しかし、仮想通貨の時価総額が10位に食い込むほど注目を浴びています(2018年1月20日時点)。
IOTAと大企業とのパートナーシップにより、「期待買い」されているんだと思います。
大企業とのパートナーシップ

ITICとパートナー提携
国際輸送イノベーションセンター(ITIC)※と正式に提携し、自律車両テストベッドでの作業に協力することを発表しています(IOTAブログ記事)。
※ITICは、世界中のオープンおよびクローズド自律車両テストベッドの開発を専門とする非営利団体。
IOTAネットワークを介して、車と充電ステーションが相互に作用するスマートな充電インフラストラクチャを構築できるようです。
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IOTAのパートナー陣
他にも、富士通、アクセンチュア、ボッシュ、マイクロソフト、ドイツテレコムなどがパートナー関係にあるようです。
※IOTAによると、マイクロソフトとのパートナー提携はネット上での誤解とのこと(参考記事:コインテレグラフ)。
そこまで強いパートナーシップではない気もしますが、これらの世界の大企業が「IOTA」に強い興味があるのは事実のようです(IOTAブログ)。
ブロックチェーン ビジネスキャンプ東京への参加
「ブロックチェーン ビジネスキャンプ東京」とは東京都が開催しているワークショップであり、IOTAは招待されています。
IOTAのブログでは、「東京都がIOTAを選んでくれて、本当にうれしいよ!」と報告されていました。
東京都は国際金融都市となることを目指しており、ブロックチェーンの金融 / 非金融分野における導入支援に取り組んでおります。
今回、誘致事業の一環として、「ブロックチェーン ビジネスキャンプ東京」を実施します。
本プログラムは、フィンテック分野 / IT分野に次いで、東京都が主催するビジネスキャンプの第3弾になります。
2か月という短期間で集中的に実施することで、革新的なイノベーションの創出、これによる都民の利便性向上及び都内経済の活性化を目指します。
※引用:ビジネスキャンプ東京
このワークショップは、TOYOTA、HONDA、SONY、KDDI、三菱UFJフィナンシャルグループ、野村ホールディングスなどが協力企業です。
これらの大企業に注目してもらえれば、短期的に価格が上がりそうですね!
実用化してこそ価格が上がる
先ほども述べた通り、IOTAは実用化に至っていない段階です。2,3年後に価格が上がっているかは、実用化の進み具合に尽きると思います。
(実用化されるのが価格上昇のカギであることは、他の銘柄にも言えることですけど)
パートナーシップを活かしながら、実用化を進めてほしいものです。
僕はIOTA(アイオータ)/MIOTAを買うか?
- IOTAは「IoTプラットフォーム」であり、IoT機器間でリソースを共有できるようになります。
- 手数料無料を実現するためにTangleを構築するといったIOTAの思想に、僕は共感を持てました。
- まだ実用化は先ですが、ランクは上位です。注目度が高い!
- 僕はIOTAを買いたいですが、一旦価格が落ち着くのを待ちたいなと思います。
- 他のIoT銘柄「WTC(ウォルトン)」や「NCASH(ニュークリアス ビジョン)」も面白い。
おすすめの取引所・買い方
海外取引所「Binance(バイナンス)」で購入することを推奨します。手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富で、文句無し!
Binanceは日本円で仮想通貨を売買できないので、国内取引所からBinanceへ仮想通貨を送金する必要があります。
以下の手順であれば、スムーズに購入でき、ムダな手数料を支払わずに済みます。
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