仮想通貨『MOD(Modum:モダム)』は、物流プロセスを合理化するためのサービスです。
この仮想通貨は、世界最大級の海外取引所「Binance(バイナンス)」で取り扱っています。
MODを買うか検討するために、価格推移・特徴・将来性を調べてみました。
目次
『MOD(モダム)』の基礎情報
通貨単位 | MOD |
通貨名 | Modum |
日本語名 | モダム |
公開月 | 2017年8月 |
発行上限枚数 | 約2,730万枚 |
アルゴリズム | - |
公式サイト | https://modum.io/ |
@modum_io |
『MOD(モダム)』の特徴
スイス発のModum(モダム)は、物流プロセスを合理化するためのサービスです。
「医薬品サプライチェーンソリューション」が2016年6月に試験運用されており、複数顧客の業務を改善し、医薬品安全性を確保する手助けをしているとのこと。
なお、モダムの通貨「MOD」はERC20トークンです。このトークンは投票権/利益参加権を持ちます。
経営に参加できて配当を受け取れるみたいなので、MODは株式に似ていますね。
これから、モダムの4つの構成要素を説明していきます。
- センサー
- スマートコントラクト
- モバイルアプリ
- ダッシュボード
要素①:センサー
- センサーが、「輸送中に製品が受ける環境条件(温度や湿度などの情報)」を記録します。
クール便で運んでいる食品は「0~10度」を維持しないといけないです。
温度が上がる積荷・積降の際にも、センサーが適正温度を維持できているか記録します。
要素②:スマートコントラクト
- スマートコントラクトを用いて、ロジスティクスデータを保護します。
- 輸送プロセスを自動化し、顧客および規制当局の関心を満たすために、安全で監査可能な出荷条件の記録を作成します。
送り主が製品をパッキングする時に「0~10度を維持して、製品を輸送してほしい」と契約します。
(輸送中はセンサーにより温度データを常に収集している)
荷物が届いたら、受取主がセンサーで収集したデータを見て、契約内容(0~10度を維持して輸送されたこと)を確認します。
契約内容がOKだったら、自動的に支払処理する。
構成要素③:モバイルアプリ
- モバイルアプリで、センサーのQRコードとパッケージのトラッキング番号をスキャンし、センサーを起動できる。
- 輸送された製品を受け取った人も、荷ほどきしないで、輸送中のステータス(温度など)をチェックできます。
- しきい値を超えた場合、アラームを受け取ることも可能。(アラームはダッシュボードで設定可能:後述)
構成要素④:ダッシュボード
- アラーム設定することができる。
- 出荷時に測定された生データを使用する検索、フィルター、および分析機能がある。
- レポートの生成、偏差の処理、通知、製品の返品、再出荷などの追加手順の自動化に使用できる。
『MOD(モダム)』の価格
価格推移チャート

MOD価格推移チャート(2017年10月24日~2018年2月22日)
2017年は最大で「約15倍(0.48ドル→7.4ドル)」の高騰。
- ~2017年12月中旬
- 10月24日は1MOD=0.48ドルでした。
- すぐに価格が上昇し、約1~3ドル付近を推移。
- 2017年12月下旬
- 12月31日に7.4ドルまで高騰する。も、年末に0.46ドルまで下落。
- 2018年1月~
- 1月9日に12.9ドルまで高騰する。
- 1月18日に4.3ドルまで下落し、2月6日には2.1ドルまで落ち込みました。
現在の価格
最新の価格は、以下の通りです。
『MOD(モダム)』の将来性を考える
モダムのマイルストーン
ホワイトペーパーは書かれていることが難しいので、簡単に整理しておきます。
- 2018年1~3月に、第一弾のサービスをリリースする。
- センサーで収集できるデータ種類(温度、湿度など)は、段階的に増えていく。
- イーサリアム以外のブロックチェーンも活用できる。
- モダムのブログでは、「IOTAとの長期戦略的協力」を発表しています。取引手数料ゼロの仕組みに強く共感しているみたい。
- IOTAについて詳しくしりたい方は、別記事「IOTAの特徴・将来性」をどうぞ。
詳細にマイルストーンをまとめると、以下の通り。(難しければ読み飛ばてください)
- マイルストーン①(2017年10月22日まで)
- トークンセール
- マイルストーン②(2018年1~3月まで)
- センサーの量産と、製品エコシステム含む当社初の製品ラインをリリース。
- 少なくとも2つの環境センサー(温度と動作)をハードウェアプラットフォームに統合。
- イーサリアムの他に、IOTA・NEO・Fabric・ETC・Rootstockの中で、少なくとも1つのブロックチェーンがバックエンドとしてサポートされる。
- マイルストーン③(2019年1~3月まで)
- LoRaWAN(IoT向け無線通信技術を用いたネットワーク)などを用いて、リアルタイムに相互する次世代のセンサーを実現。
- 少なくとも2つの環境センサー(軽度と湿度)をハードウェアプラットフォームに統合。
- IOTA/NEO/Fabric/ETC/Rootstock/Waves/Tezos/EOS/COSMOSの中で、少なくとも2つのブロックチェーンがバックエンドとしてサポートされる。
- マイルストーン④(2020年1~3月まで)
- リアルタイムで、オンチップブロックチェーンノードを有する、次世代のセンサーを実現。
- 環境センサー(例えば、光または湿度)をハードウェアプラットフォームに統合。
ライバルの存在
ブロックチェーンではなくても…
センサーによる物流改善に関して言えば、日本企業『ソリトンシステムズ』も同じような取り組みを実施しています。
※「IoT(Internet of Things)」は流行テーマなので、他にも沢山の企業が参入していると思われます。
温度・湿度・気圧・衝撃加速度・傾斜角・照度・バッテリー電圧値のトレースが可能な「センサー」を開発し、ダッシュボードで可視化も可能です。
モダムとソリトンの主な違いは、以下の通りだと思います。
- モダムは、改ざんが困難なブロックチェーンにデータが記録される分散管理型である。
- ソリトンの場合は、中央集権型だと思われる。
- モダムは、一気通貫のワンストップサービスを提供する。
- ソリトンの場合は、センサーを売りたいと思われる。
ぶるたろう
仮想通貨でいえば…

AMB(アンブロサス)の試作品
食品や医薬品のサプライチェーンプラットフォーム「AMB(アンブロサス)」も、似たようなことが実現できると思います。
AMBは生産から消費までのプロセスをカバーしており、センサーだけでなく様々なデバイスを接続できます。
ぶるたろう
参考までにAMBの最新価格は、以下の通り。2018年2月22日時点では、AMBの方がランクは上ですね。
僕はMOD(Modum:モダム)を買うか?
- モダムは、スマートコントラクトを用いた「物流プロセスを合理化するためのサービス」です。
- 既に試験運用が行われているようですし、開発対象が絞られています。比較的早く実用化されそうだと感じました。
- サプライチェーン銘柄「AMB(アンブロサス)」と同様、お試し買いしておきます。
おすすめの取引所・買い方
海外取引所「Binance(バイナンス)」で購入することを推奨します。手数料が安く、取り扱い銘柄が豊富で、文句無し!
Binanceは日本円で仮想通貨を売買できないので、国内取引所からBinanceへ仮想通貨を送金する必要があります。
以下の手順であれば、スムーズに購入でき、ムダな手数料を支払わずに済みます。
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