仮想通貨のランキングチャートを提供する「CoinGecko」の2018年Q1レポートが発行されました。このレポートを読んで面白いと感じた事をメモしておきます。
目次
2018年Q1に起きたイベントを振り返る

CoinGecko 2018年Q1レポート P11
- コインチェックのハッキング被害
- FacebookやGoogleの仮想通貨(ICO)広告の禁止
- クレジットカードでの仮想通貨購入の禁止 など
投資家にとってはマイナス情報が多く、価格下落が相次ぎました。
2017年度全体で見れば価格は高騰していた

CoinGecko 2018年Q1レポート P7
2018年1月前半まで仮想通貨の価格は高騰しました。特にリップルの値動きには目を離せませんでしたね。
リップル以外にも、多くの銘柄が高騰したのが2017年度。1,000%成長を見せた銘柄をまとめてみました。
銘柄名 | シンボル | 価格高騰率 |
リップル | XRP | 2,156% |
ライトコイン | LTC | 1,571% |
ステラ | XLM | 7,113% |
ネオ | NEO | 24,644% |
トロン | TRX | 1,643% |
ネム | XEM | 1,133% |
バイナンスコイン | BNB | 9,654% |
オミセゴー | OMG | 2,046% |
リスク | LSK | 2,325% |
ナノ | NANO | 15,921% |
ヴァージ | XVG | 83,269% |
ディジックス ダオ | DGD | 1,232% |
2018年Q1は厳しい相場だった

CoinGecko 2018年Q1レポート P6
2018年Q1におけるトップ5銘柄はどれも「マイナス成長」でした。
粘り強くプラス成長を維持していたイーサリアムも、最終的には「-50%」近くまで下落しています。
トップ30の銘柄を見ると、プラス成長だったのは4銘柄だけ。今振り返ると、本当に厳しい相場でしたね。
銘柄名 | シンボル | リターン |
バイナンスコイン | BNB | 18% |
オントロジー | ONT | 76% |
バイトム | BTM | 41% |
ディジックス ダオ | DGD | 51% |
ICO資金調達が成功した銘柄の傾向

CoinGecko 2018年Q1レポート P17
バンキング銘柄「バンクエラ」が、断トツで資金を調達できたようです。

CoinGecko 2018年Q1レポート P18
上画像はインダストリごとのICO数(左側)/実際に資金調達できた額(右側)です。
「ICO数が多ければ、資金調達額が多くなる」という訳では無さそうです。以下を参照。
インダストリ | ICO数 | 資金調達額 |
ビジネスサービス | 1位 | 3位 |
プラットフォーム | 2位 | 1位 |
エンタメ | 3位 | 6位 |
投資 | 4位 | 4位 |
バンキング | 5位 | 2位 |
ICO数の割に資金調達額が多い「プラットフォーム銘柄」「バンキング銘柄」は、世界的に注目度が高いのでしょう。
ブロックチェーンを活かしたビジネス展開には「プラットフォーム」が必要。そして「バンキング銘柄」はブロックチェーンとの相性が抜群に良いので納得です。
逆に「エンタメ銘柄」はICO数が多い割に、資金調達は苦戦しているように見えます。エンタメ系は「別にブロックチェーンを使わなくて良いのでは?」と感じる銘柄が多い印象。
さいごに:2018年もプラットフォーム銘柄に注目したい
- 時価総額トップ30銘柄だけでなく、ICOが成功している銘柄は「プラットフォーム銘柄」「バンキング銘柄」が多いです。
- 2018年も、僕は「プラットフォーム銘柄」に積極投資していきます。
- 基本はバイナンスでトレードしながら、コツコツとイーサリアム/NEMを積立していきます。
- 「プラットフォーム銘柄」「バンキング銘柄」は成功時のリターンは大きいでしょうが、競合が多いのも事実。今後も丹念に銘柄調査していきます。
- 僕の調査結果を大整理した記事『アルトコイン100種類以上の特徴・将来性まとめ』を合わせてどうぞ。