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午後試験「表計算」を攻略するコツ!基本情報技術者に絶対合格

表計算を極める

これまでに延べ100人以上に表計算を教えてきた、ぶるたろうです。

現在は表計算を人に教える立場になりましたが、基本情報技術者を受験する時は「表計算」に苦戦したのを覚えています。

私が教えた会社の後輩も、やっぱり表計算に苦手意識を持っているんですよね。

 

3つのことを理解しておけば、基本情報技術者試験(FE)の表計算を必ず得点源にできます。

表計算の重大ポイント
  1. 演算子
  2. 絶対参照
  3. 関数

ぶるたろう

マクロは捨ててOKです!

アルゴリズム知識が定着していて、実務経験が無いと難しいです。マクロに勉強時間を割かず、他に費やしましょう!

 

基本情報技術者のオススメ参考書、効率の良い勉強法、試験前日・当日にすべきことも紹介しています。合わせてどうぞ。

基本情報技術者の勉強法【独学勉強法】基本情報技術者試験に初心者でも合格!勉強時間・参考書も紹介

「演算子」を攻略する

演算子の説明

+は足し算、は引き算、*は掛け算、/は割り算であることは必ず覚えておきましょう。それでは練習問題です。

問題答え
10+515
10-55
10*550
10/52
10^2100
10*(2+3)50

 

比較演算の意味も一通り理解しておきましょう。

  • >:より大きい
  • :以上
  • <:より小さい
  • :以下
  • =:等しい
  • :等しくない

「絶対参照」を攻略する

エクセル絶対参照10

  • B1セルを固定して参照する場合は「$B$1」と入力する。
  • B列を固定して参照する場合は「$B5」と入力する。
  • 4行目を固定して参照する場合は「C$4」と入力する。

 

「$(ドルマーク)」を頭につけると、何の意味があるのか理解しておきましょう。

絶対参照に自信のない方は、絶対参照の説明記事をどうぞ。

$(ドルマーク)をガンガン使おう!【Excel(エクセル)】絶対参照(ドルマーク)の使い方を徹底解説

「関数」を攻略する(関数チェックシート)

基本情報技術者試験は27個の関数を知っておく必要があります。

基本情報技術者試験の関数名は漢字で書かれており、とても難しく感じます。

以下の通り、マイクロソフトExcelで言うと何に該当するか整理していますので、少しは親近感が湧くかも。

関数チェックシート
基本情報Excelできること
論理積AND複数の条件が、全てTRUEかどうか調べる。
論理和OR複数の条件が、一つでもTRUEかどうかを調べる。
 否定NOT結果を反転させる。
IFIF条件を満たす場合と、満たしていない場合に、返す値を指定する。
最大MAX指定した範囲内の最大値を求める。
最小MIN指定した範囲内の最小値を求める。
平均AVERAGE指定した範囲内の平均を求める。
合計SUM数値の合計を求める。
条件付合計SUMIF1つの条件に一致する数値の合計を求める。
個数COUNTA指定した範囲に含まれる、空白ではないセルの個数を求める。
条件付個数COUNTIF1つの条件に一致するセルの個数を求める。
切上げROUNDUP数値を指定した桁で切り上げる。
切捨てROUNDDOWN数値を指定した桁で切り捨てる。
四捨五入ROUND数値を指定した桁で四捨五入する。
整数部INT小数点を切り捨てて整数にする。
表引きINDEX指定した行番号・列番号にあるデータを取得する。
照合一致MATCH検索範囲内で指定した値で検索し、最初に見つかったセルの位置を数値で返す。
照合検索LOOKUP検索範囲の1行目または1列目で特定のデータを検索し、該当する行の指定列にあるデータを取得する。
垂直照合VLOOKUP検索範囲の1行目で特定のデータを検索し、該当する行の指定列にあるデータを取得する。
水平照合HLOOKUP検索範囲の1列目で特定のデータを検索し、該当する列の指定行にあるデータを取得する。
順位RANK指定した数値の順位を求める。同順位の場合、最上位の順位になる。
乱数RAND0以上で1を超えない数値をランダムで発生させる。
統合CONCATENATE複数の文字列を結合する。
剰余MOD割り算の余りを求める。
平方根SQRT平方根を求める。
標本標準偏差STDEVセル範囲に含まれる数値を標本として計算した標準偏差を求める。
母標準偏差STDEVPセル範囲に含まれる数値を母集団として計算した標準偏差を求める。

ぶるたろう

実際にExcelを触ってみることをオススメします!

知識が定着化しやすいです。実務でも役立ちますから、この機会にExcel関数を覚えましょう!

「関数」を攻略する(各関数の解説)

ぶるたろう

ここからの11個(①~⑪)は絶対に覚えておきましょう!

関数①:論理積

できること複数の条件が、全てTRUEかどうか調べる。
書式論理積 (論理式1,論理式2,…)

Excelでは、AND関数と言います。
=AND(B2<=30,C2>=600)のような書式になります。

エクセルAND関数2

詳細記事:1分でわかるAND関数

 

関数②:論理和

できること複数の条件が、一つでもTRUEかどうかを調べる。
書式論理和 (論理式1,論理式2,…)

Excelでは、OR関数と言います。
=OR(B2<=30,C2>=600)のような書式になります。

エクセルOR関数2

詳細記事:1分でわかるOR関数

 

関数③:否定

できること結果を反転させる。
書式否定 (論理式)

Excelでは、NOT関数と言います。
=NOT(B2=”男”)のような書式になります。

エクセルNOT関数1

詳細記事:1分でわかるNOT関数

 

関数④:IF

できること条件を満たす場合と、満たしていない場合に、返す値を指定する。
書式IF (論理式,式1,式2)

Excelでも、IF関数と言います。
=IF(C2=”男”,”〇”,””)のような書式になります。

エクセルIF関数1

詳細記事:1分でわかるIF関数

 

関数⑤:最大

できること指定した範囲内の最大値を求める。
書式最大 (セル範囲)

Excelでは、MAX関数と言います。
=MAX(B3:B6)のような書式になります。

エクセルMAX関数の使い方

詳細記事:1分でわかるMAX関数

 

関数⑥:最小

できること指定した範囲内の最小値を求める。
書式最小 (セル範囲)

Excelでは、MIN関数と言います。
=MIN(B3:B6)のような書式になります。

エクセルMIN関数の使い方

詳細記事:1分でわかるMIN関数

 

関数⑦:平均

できること指定した範囲内の平均を求める。
書式平均 (セル範囲)

Excelでは、AVERAGE関数と言います。
=AVERAGE(B3:B6)のような書式になります。

エクセルAVERAGE関数の使い方

詳細記事:1分でわかるAVERAGE関数

 

関数⑧:合計

できること数値の合計を求める。
書式合計 (セル範囲)

Excelでは、SUM関数と言います。
=SUM(B3:D3)のような書式になります。

エクセルSUM関数1

詳細記事:1分でわかるSUM関数

 

関数⑨:条件付合計

できること1つの条件に一致する数値の合計を求める。
書式条件付合計 (検索のセル範囲,検索条件の記述,合計のセル範囲)

Excelでは、SUMIF関数と言います。
=SUMIF(B3:B8,”バナナ”,C3:C8)のような書式になります。

エクセルSUMIF関数1

詳細記事:1分でわかるSUMIF関数

 

関数⑩:個数

できること指定した範囲に含まれる、空白ではないセルの個数を求める。
書式個数 (セル範囲)

Excelでは、COUNTA関数と言います。
=COUNTA(B3:B8)のような書式になります。

エクセルCOUNTA関数1

詳細記事:1分でわかるCOUNTA関数

 

関数⑪:条件付個数

できること1つの条件に一致するセルの個数を求める。
書式条件付個数 (セル範囲,検索条件の記述)

Excelでは、COUNTIF関数と言います。
=COUNTIF(C3:C8,”未完了”)のような書式になります。

エクセルCOUNTIF関数1

詳細記事:1分でわかるCOUNTIF関数

 

ぶるたろう

ここからの9個(⑫~⑳)は、使い方のイメージを理解しましょう!

関数⑫:切上げ

できること数値を指定した桁で切り上げる。
書式切上げ (算術式,桁位置)

Excelでは、ROUNDUP関数と言います。
=ROUNDUP(A2,1)のような書式になります。

エクセルROUNDUP関数の使い方

詳細記事:1分でわかるROUNDUP関数

 

関数⑬:切捨て

できること数値を指定した桁で切り捨てる。
書式切捨て (算術式,桁位置)

Excelでは、ROUNDDOWN関数と言います。
=ROUNDDOWN(A2,1)のような書式になります。

エクセルROUNDDOWN関数の使い方

詳細記事:1分でわかるROUNDDOWN関数

 

関数⑭:四捨五入

できること数値を指定した桁で四捨五入する。
書式四捨五入 (算術式,桁位置)

Excelでは、ROUND関数と言います。
=ROUND(A2,1)のような書式になります。

エクセルROUND関数の使い方

詳細記事:1分でわかるROUND関数

 

関数⑮:整数部

できること小数点を切り捨てて整数にする。
書式整数部 (算術式)

Excelでは、INT関数と言います。
=INT(A2)のような書式になります。

エクセルINT関数1

詳細記事:1分でわかるINT関数

 

関数⑯:表引き

できること指定した行番号・列番号にあるデータを取得する。
書式表引き (セル範囲,行の位置,列の位置)

Excelでは、INDEX関数と言います。
=INDEX(B2:C4,2,2)のような書式になります。

詳細記事:1分でわかるINDEX関数

 

関数⑰:照合一致

できること検索範囲内で指定した値で検索し、最初に見つかったセルの位置を数値で返す。
書式照合一致 (式,セル範囲,検索の指定)

Excelでは、MATCH関数と言います。
=MATCH(D2,B2:B5,0)のような書式になります。

エクセルMATCH関数の使い方

詳細記事:1分でわかるMATCH関数

 

関数⑱:照合検索

できること検索範囲の1行目または1列目で特定のデータを検索し、該当する行の指定列にあるデータを取得する。(検索範囲内で該当する行がない場合、検索値以下の最大値を取得する)
書式照合検索 (式,検索のセル範囲,抽出のセル範囲)

Excelでは、LOOKUP関数と言います。
=LOOKUP(D2,A2:A4,B2:B4)のような書式になります。

エクセルLOOKUP関数の使い方

詳細記事:1分でわかるLOOKUP関数

 

関数⑲:垂直照合

できること検索範囲の1行目で特定のデータを検索し、該当する行の指定列にあるデータを取得する。
書式垂直照合 (式,セル範囲,列の位置,検索の指定)

Excelでは、VLOOKUP関数と言います。
=VLOOKUP(B3,$E$3:$F$5,2,FALSE)のような書式になります。

エクセルVLOOKUP関数の使い方

詳細記事:1分でわかるVLOOKUP関数

 

関数⑳:水平照合

できること検索範囲の1列目で特定のデータを検索し、該当する列の指定行にあるデータを取得する。
書式水平照合 (式,セル範囲,行の位置,検索の指定)

Excelでは、HLOOKUP関数と言います。
=HLOOKUP(B3,$F$2:$H$3,2,FALSE)のような書式になります。

エクセルHLOOKUP関数の使い方

詳細記事:1分でわかるHLOOKUP関数

 

ぶるたろう

ここからの7個(㉑~㉗)は、知らなくても何とかなります。

しかし試験当日に焦らないように、ざっと目を通しておくのが良いかも。

関数㉑:順位

できること指定した数値の順位を求める。同順位の場合、最上位の順位になる。
書式順位 (算術式,セル範囲,順序の指定)

Excelでは、RANK関数と言います。
=RANK(B2,$B$2:$B$5,1)=RANK(B2,$B$2:$B$5,0)のような書式になります。

エクセルRANK関数の使い方

注意
  • Excelの場合、順序の指定を行う際に、”0″だと降順、”1″だと昇順になります。
  • 基本情報技術者試験では、”0″だと昇順、”1″だと降順になります。Excelの逆です。

詳細記事:1分でわかるRANK関数

 

関数㉒:乱数

できること0以上で1を超えない数値をランダムで発生させる。
書式乱数 ( )

Excelでは、RAND関数と言います。
=RAND()のような書式になります。

エクセルRAND関数の使い方

詳細記事:1分でわかるRAND関数

 

関数㉓:統合

できること複数の文字列を結合する。
書式結合 (式1,式2,…)

Excelでは、CONCATENATE関数と言います。
=CONCATENATE(B2,”-“,C2,”-“,D2)のような書式になります。

エクセルCONCATENATE関数1

詳細記事:1分でわかるCONCATENATE関数

 

関数㉔:剰余

できること割り算の余りを求める。
書式剰余 (算術式1,算術式2)

Excelでは、AND関数と言います。
=MOD(A2,B2)のような書式になります。

エクセルMOD関数の使い方

詳細記事:1分でわかるMOD関数

 

関数㉕:平方根

できること平方根を求める。
書式平方根 (算術式)

Excelでは、SQRT関数と言います。
=SQRT(A2)のような書式になります。

エクセルSQRT関数の使い方

詳細記事:1分でわかるSQRT関数

 

関数㉖:標本標準偏差

できることセル範囲に含まれる数値を標本として計算した標準偏差を求める。
書式標本標準偏差 (セル範囲)

Excelでは、STDEV関数と言います。
=STDEV(B2:B5)のような書式になります。

エクセルSTDEV関数の使い方

詳細記事:1分でわかるSTDEV関数

 

関数㉗:母標準偏差

できることセル範囲に含まれる数値を母集団として計算した標準偏差を求める。
書式母標準偏差 (セル範囲)

Excelでは、STDEVP関数と言います。
=STDEVP(B2:B5)のような書式になります。

エクセルSTDEVP関数の使い方

詳細記事:1分でわかるSTDEVP関数

表計算のおすすめ本

 

ロングセラー本です。練習問題が多く、良い訓練になります。

この本を読んだうえで過去問に挑めば、表計算の対策としては万全と言えるでしょう。

まとめ:表計算を得点源にしましょう!

表計算は3つのポイントを勉強しておけば、必ず得点源にできます。

表計算の重大ポイント
  1. 演算子
  2. 絶対参照
  3. 関数

基本情報技術者試験の合格を勝ち取りましょう!

 

以上です。

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